2002年11月18日

【A.I】

(DVD)2001/米/スティーブン・スピルバーグ
 話題作でしたよねー。あのシックスセンスのすっごい演技派坊やの主演だし。と言うことで少し気になっていたのでした。シックスセンスはとても面白かったし。
 感想。う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん…… 何が言いたい映画なのかよく分からない、と言うのが感想でした。でも、最近涙腺の緩い私は、ラストの方ちょっとじわんと来てましたけど(笑)。じわんときながら文句を言っている私(^^;)。が、あのラストならもっと泣けても良いはずだとは思うな。もっと切々たるものがあっても良いだろう、と思うんだけど、そこまで入り込めない。
 たぶん、テーマをどういった方向性で表現していくか、と言うのが曖昧なのと、内容的にもどうにも納得できない部分が多いために、映画世界の中に入り込めず文句がたくさん出てきたのではないか、と思います。例えば、母親に無限の愛を捧げる子供。いらん!そんなのいらん! 子供は成長するから良いんです。成長せずにひたすら母親を愛してくれる子供なんて、絶対鬱陶しくなるぞ。重荷になるぞ。がんじがらめの愛。ああ、考えただけでゾッとする(いや、否定しているのではなく、愛とは変容して行くものだ、と思うわけです)


 「愛」というのはとても難しいものだと思うんだけどな。母親と幼い子供の間の無償の愛、というのは確かに美しいものかもしれないけど、それは「永遠」のものではないと思うのだけどな。母親に依存しなければ生きていけない幼い子供が母親に捧げる「愛」、そして母親がその幼い子供に感じる「愛」は、人類が追い求める「愛」ではないと思うんだけどな(^^;)。

 「テーマ」としては「いかに生きるか/生きるとは何か」「愛とは何か」「ユニークとは何か」どれが一番の狙った本筋だったのだろう。よく分からない。
  と言うことで、私的にはAIは非常にイマイチでした。(でもじわんと来たけど(笑))…スピルバーグがそんなに好きじゃないってのもあるのかもね。あの映画の見方を私は間違っているのかもしれない。

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2003年07月09日

【es】

(ビデオ)2001/独/オリバー・ヒルシュビーゲル
 いやーもー「いやな映画」でした(^^;)。二度と見たくない。人間のどうしようもなく弱い部分を非常にイヤな形で見せてくれる映画でした。看守役達だけでなく、あの教授もね。いわゆる洗脳と言われるもの。宗教とか物品販売とか、最近では日常生活の直ぐ周辺にでもいろいろとありますが、人間の精神というものは強そうでいて非常に脆い部分がある「CUBE」でもね、異常な状況に放り込まれた人間の精神がどう壊れていくか(と言うか普段は隠されているエゴの部分が、極限状態では如何に肥大し表面に現れてくるか)、と言うことが描かれていたけれど(あの警官さんね)、esではあまりにリアル…というか、実際にあり得る形で描かれているため、観ていて「いや」ですね。不快度120%。暗澹たる気分にさせられてしまいました。私自身が一番恐れていることだからかもしれない。人間のココロが私は一番怖いです。
 これはタダの映画なのではなく、もしかすると自分の身にも降りかかるものである、と、思った方が良い。世界に目を向けたとき、同じ様な状況でゆがめられている人間の精神なんか、掃いて捨てるほどあります。恐ろしいことです(今の日本にだって山ほどあるぞ。ああ、いやだ、ああ、怖い、ああ、気分悪い) (2003/07/09 記)

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2004年03月24日

【青いパパイヤの香り】

(DVD) /越・仏/トラン・アン・ユン
夏至がとっても良かったので、借りてきた一品。夏至の方が好きかなー。これも良いんですけれどね。画面はきれいだし、音楽も良いし。でも、今ひとつしっくり来ない。ストーリー面での不満が大きいからかもしれない。最初の辺り、少女が奉公先の家を探して歩き回る辺りから中盤までは好きだな。少女が大人になってしまってからはイマイチ。(2004/03)

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2004年01月24日

【悪魔を憐れむ歌】

(DVD)1998/米/グレゴリー・ホブリット
 えぇっと…「だからどうした?」…でしたね。感想。いや、もう退屈な映画でどうしようかと思いました。アザゼル、情けなさ過ぎ。君は一体何がしたかったんだ? ああ、そうか、悪魔を私達は過大評価しすぎているのか。要は実態を持たない「意識」だけの存在で、実態を持つ物に憑依できるもので、でもって、価値観がずいぶん違う生物らしい、と考えればよいのか。一応生存本能はあるらしいし。そう考えると怖いかな(笑)。今の世の中の狂ったような事件の真相はすべて「アザゼル君の仕業」で一件落着しそうだ。
  まあ、見ていてオチもすぐ分かってしまうし、特に緊迫感もないし、画面とかはきちんと作ってはいるんだけれど、特に何って事もないし。ところでラスト、猫ですか。人里離れた森の中だったらイタチとかテンとか狐とかシカとか鳥とか、他にもっとそれらしいのがいるでしょうよ(^^;)。サカナはダメなのかな?虫とかは?微生物までオッケーなら良いのにね、アザゼル君。(2004/01)

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2003年05月09日

【アザーズ/The Others】

(DVD)2001/米/アレハンドロ・アメナバール
可もなく不可もなく、 と言ったところかなあ。雰囲気は良いし音楽も好きだけど、どうも途中からちょっとなあ、と思ってしまって。変に思わせぶりなことを使用人に喋らすより、最初の雰囲気で最後まで押し通してくれた方が良かったなあ、と思います。おかげさまで途中でネタはばれてしまうし、最後まで見ても、やっぱりね、と言った感じなのでもう一度最初から見てみたいとはあまり思わない。シックスセンスの時は、思わず二度見てしまいましたが。伏線の張り方とかはシックス・センスの方が一枚上手。
 でも、あの屋敷とか風景とかとても暗い画面とか、雰囲気の作りは良かったなあ。思わずブロンテの嵐が丘なんかを思い出してしまったり。あと、秘密の花園とか。ヨーロッパの石造りの建物文化って怖いなあ。本当に何世代もの幽霊達が住み着いていそうだ。何が怖いって、家の中に何かが居る、気配だけがする、でも見えない、そう言うのが一番怖いんですね、私は(^^;)。使われていない部屋の隅、かすかに揺れる、重いカーテンの向こう、ほんの少し開いた扉、階段の下の暗がり。そう言う部分は秀逸でした。
 追記('03/05/09) この映画はオチを見る映画じゃないんだろうなあ。味わう映画なんだろうなあ。でも妙に意識してしまうのね、シックスセンスを。これは拙いですね。

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2003年05月07日

【穴】

(ビデオ)2001/英/ニック・ハム
これも後味の悪い映画でした(^^;)。いやブレアウィッチみたいな奴かな、と思って借りてきたんですが、全然違いましたね(なんだかんだ言いながら、ブレアウィッチみたいなのって好きなんですね、私(^^;))。これはこれで良いし、面白いのだけど、でも、なんかもの足らなかったです。悪くはないんだけど、もうひと味何かほしいという感じでした「13みんなのしあわせ」ほど突き抜けたところがないので、ただの後味の悪いだけの映画になっちゃったような気がします。

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2004年12月25日

【アバウト★シュミット】

(DVD)2002/米/アレクサンダー・ペイン
やっぱりジャック・ニコルソンは凄い、と思える映画でした。これ、ジャックでなかったらとってもしょうもない映画になりそうだ。いや、悪いわけではないのだけど、ジャックだからこそこの味がでたという感じ。まあ、人間は自分の人生を生きて、周囲の自分を見知っている人も皆死んでしまったら、それでお終い。何も残らなくても、それは意味のない人生ではない。人生を生きた、と言うだけで意味があると思うので。なので、おっちゃんあと少し頑張れよ! …でも人生の最後でひとりぼっちになるのは辛いね。

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【アマデウス(ディレクターズカット版)】

(DVD)2002/米/ミロシュ・フォアマン
 むかーし見たっきりだったのですが、何となく借りてくる。覚えているのとだいぶん違う(^^;)。多分細部は忘れ果てて、印象深かった部分しか覚えていなかったからだろうと思うけど。でもやはり「サリエリが堪らないなあ」と思う。才能を見分ける能力だけを与えられる、というのは堪らないよね。拷問だと思います。そこで居直って、隠された他人の才能を発掘する人、と自分を位置づけられたらいいのだろうけど、自分自身が創作へ対する大いなる欲求を抱いている時は、それはとんでもない拷問器具でしかない。かわいそうに、サリエリ。でも、その才能が故、最後の瞬間天才と創作の過程を共有することができた。あの時間(レクイエムの口述筆記…というのか、作譜ですね、をしている時間)こそがサリエリにとって至福の時だったのではないか、と私は思うのだけどね。私はサリエリにもなれない、もう一階層下の凡人なので、その至福な時間さえ与えられないのである。
 さて、ウン年ぶりに見てみて、このアマデウスのモーツァルトに対する見方が180度変わってしまったのに気が付いて愕然。昔、まだとっても若い頃に見た時には、このモーツァルトがとってもとってもお下品で嫌いだった。ところが今回見ていて「こいつ…かわいいじゃないか」と心から思ってしまった。とてもいい子じゃないか。妙な悲壮感もなく気負いもなく、ただただ音楽と戯れている、素直で単純なモーツァルト。ああ、これこそを「神様に愛されている人間」というのだなあ、と、思いましたよ。(だからますますサリエリの苦しさが迫ってくる)。そうよ、若い頃は何よりもこういうお下品な雰囲気を私はどうしても許せなかったのよ。今でも好きではないにしても、でもずいぶんと許容範囲は広がってきたと思う。年取ったのね、私も(^^;)。

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2004年12月24日

【アララトの聖母】

(DVD)2002/カナダ・仏/アトム・エゴヤン
 予備知識ゼロで借りてきました。とんでもないジェノサイド映画でした。いや。ジェノサイドは重要なテーマではない。3つ(かな?)の話が並行して進み、それがお互いに絡み合って一つの大きなテーマを紡ぎ上げる、と言うややこしい作りの映画ですが、その割には分かりやすい。けれども、劇中劇(映画中映画、かな)として描かれる「アルメニア人大虐殺」があまりにも衝撃大きすぎて、他の全てはかすんでしまいました…私の中では。こういう民族規模の大虐殺の話は人類の歴史上たくさんあり(同じ人類として情けないことだが…)文字ベースではよく知っているような情景でも、こう、画面で見せられると堪らないものがある。人間ここまでやれるのか、いや、人間というもの自体がこういうものなのか。生きているのがいやになる情景です。人って個人でここまでやれる人は少ないのよね。でも、いったん集団になると、どこまででも行ってしまう。なんでここまで醜くなれるのか、と言うか、なぜここまで善悪や道徳の基準を変えることができるのか。…変えないと戦争なんかできないからね、と言われるとそこまでなのですが。
 この映画のテーマがなんであれ、私はその部分に引っかかってしまって先へ進めなかったので、感想もこれでお終いです。映画としてはどうなのかな(^^;)よくわからないです。なかなか印象深い良いシーンもあったんですけどね。
 印象に残ったのは、カナダ生まれのトルコ人がカナダ生まれのアルメニア人に「お互いカナダ人だ、過去は水に流して仲良くシャンペンを飲もう!」と呼びかけるところ。アルメニア人は拒否するのだけどね。確かに忘れてはいけない。自分たちが(あるいは彼らが)何をしたか、目を瞑ってはいけない。でも、私は、それを糾弾するのではなく、それを忘れないことで「二度と同じ事をしない」と誓って欲しい。その誓いを実行して欲しい。…なぜ大虐殺が起こったのか、調べる過程で糾弾が起こり責任問題が起こるのかもしれないけど、それがメインになってしまってはいけない。でないと将来また必ず同じ事が起きる……。強い者の集団が弱いものをいたぶりそれに快感を覚えるのは、人間の悲しい性(本能)ですか? 誰が誓おうと、何をどうしようと、それらは繰り返されるものなのでしょうか? なんて考え出すと際限なく落ちていきそうなので、考えない。誇りを持って生きていきたいものである。

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2003年12月24日

【アリス】

(DVD)2000/米/アレックス・ピラリ
どうしようもなく中途半端な映画(^^;)。俳優陣は結構良かったと思うんですけどね、脚本がダメなんだろうなあ、と。ゴシックホラーを狙ったんだろうか。それならもっとホラー的な作りをしなくちゃねえ。原題が「The Wyvern Mystery」ですから「ミステリー」なんだろうけど全然ミステリーじゃないし。ザ・リングがあれほど受けなければ、この映画もレンタル屋でいっぱい並ぶ事はなかったんじゃないでしょうか。ナオミ・ワッツ様々じゃないかしら。個人的には、カドフェルさん@ジャコビが出ていたので大喜び+この時代のイギリスが結構好きなので、画面を見ていて楽しかった。…それだけの映画かなあ。 (2003/12記)

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2003年05月07日

【アンブレイカブル】

(DVD)2000/米/M・ナイト・シャマラン
ブルース・ウィリス主演に惹かれて借りてきたビデオ。が、…もう少しどうにかならんか~~~。と言うのが見ている最中から見終わった後の感想。もっと皮肉なコメディ仕立てにした方がよかなかったか?シリアスに仕立てるならもうちょっとどうにかならんか? 日本人である私から見ると、ただのオタク話になってしまったような気がして仕方がない。アメリカ人が見たらまた別の話になるんだろうか。大人のアメリカ人にとってのアメリカンコミックがどういう位置にあるのかがよく分からないので、そのあたりが私には分からない。ウィリス主演の映画で「面白くないわ」と思った初めての映画でした。シックス・センスの監督の作品なのよね。それもあってちょっと期待したのだけど。「サイン」も借りてみようかな、と思ってたけど、借りる気がどっと失せました。

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2003年09月24日

【ウェールズの山】

(DVD)1995/英/クリストファー・マンガー
原題「THE ENGLISHMAN WHO WENT UP A HILL BUT CAME DOWN A MOUNTAIN」。イギリス映画。邦題より原題直訳の方が良いねえ、と思います。あ~面白かった。ほのぼのくすくす、ところどころでしんみり。ラストには大笑いさせて貰ったし。アホか、と言うような題材なのに、見ていてアホかとはならないどころか、良いなあ、と思ってしまいます(深読みをすれば、人間が生きていくことの原点が描かれているような気もする。でもそんな深読みしなくても良い映画だとも思う。素直に見て素直に笑って素直にしんみりすればいいのだろうと思う)。
 ウェールズの風景が実に美しく、流れる音楽も郷愁を誘い、何ともかんとも素朴な人々が笑いを誘う。時代は戦時下で、人々はそれぞれ重いものを背負っているのんだけど(実際若者は村にはいない。残っている若いもんはみんなワケあり)、それは隠れていて見えない。でもそんな時代だからこそ、こんな村だからこそ、みんな一生懸命。いや、良い映画でした。…イギリス映画って結構好きだな。大人しくて地味目だけれどイヤミが無くて、すとんとこちらの胸の内に落ちてくる。(2003/09)

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2003年08月01日

【運動靴と赤い金魚】

(DVD)1997/イラン/マジッド・マジディ
 ああ、良い映画観たなあ。いつもいつも一生懸命走っている子供たちが愛おしい。あの笑顔と泣き顔がたまらない。本能に負けます、この映画は(^^;)。ぎゅーっと抱きしめたくなる。ラストなんか特にね。お父さんが靴を買ってくれていた辺りが物凄く救いだなあ。彼にとってはもう最悪のラストなんだろうけど。子供にとってはね。大人にとってはそうでなくても、子供にとっては世界のお終いみたいに最悪。でもそうじゃないよ、きっとそのうち分かるよってぎゅーーーーーっと抱きしめてやりたくなるのよね。たまらない映画でした。
 あの子達もお父さんも、本職の役者じゃないんですね。もうびっくり。良いなあ。子供たち。あと、子供(それもローティーン。いや、10歳にもなってないや)に4km走らせますか?(^^;)。それもあのアップダウンコース。凄い。私、中学生の頃の授業のマラソン、2kmだったような気がする。子供らの基礎体力が違う(^^;)。今の日本の小学生に4km走らせたら倒れる子続出だろうな。

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2004年10月29日

【エクソシスト・ビギニング】

(劇場)/2004/米/ レニー・ハーリン
 映画鑑賞タダ券の期限が切れそうだったので、見てきました。当初は行く気無かったんだけど、新聞で「思いの外ちゃんと人間の深みが描かれていて云々」と評されていたので、ほう、そうなのかな?とちょっと興味を引かれまして。
 で、やっぱり「信仰」って怖い、と思いながら帰ってきました。信じることは大事だと思うのだが、それが「信仰」の域に入ってしまうと私にとっては恐怖以外の何物でもない。「信仰」はたやすく「狂信」に繋がっていきそうで、私はとても怖いのである。…宗教に限りませんが。(そう言う意味で、私は大江健三郎の「人間の羊」がめちゃくちゃ怖いのである)。……この映画は「信仰は素晴らしい」と思いながら見なきゃいかんのだろうと思うのだけどね(^^;)。しかし、基本的に「試す」「神」は嫌いだ。

 そして、映画自体はどうだったか、と言うと、役者さんその他は頑張ってらっしゃるンですが、どうも作りのちゃちさが見えて、今ひとつでした。B級ホラーと思えばそれなりに面白いのだけど、作り的に絶対違うのよね。A級狙ってるよね。でも、なんかちゃちなのよ、上手く言えないけど。映像も頑張ってるけどなんかちゃち。シナリオも頑張ってるけどなんかちゃち、と言う印象。深みがない、と言うのかな。
 レンタル500円券の期限もそろそろ切れそうだから、初代エクソシスト借りてこようかな。

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2004年12月24日

【エレベイテッド】

(DVD)1996/カナダ/ヴィンチェンゾ・ナタリ
キューブ(DVD)のおまけに付いていました、20分程度の短編映画。おお、同人的な短編だな、と思いました。小気味よくまとまってました。ラストがあまりにお約束的な感じだったので、ふぅむ、と思ったんですが、でも、ああいう風にしかしようがないかなあ。まあ、面白かったかな。でもこんなの見るとエレベーターに乗るのがイヤになりますね。大体が深夜のマンションやビルのエレベーターって女性にとってはとても危険ですから(^^;)。一番最初から、見ていてもう怖くて怖くて(^^;)。

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2004年12月25日

【鬼火】

(DVD)1963/仏/ルイ・マル/
うーむ、フランス映画はやっぱり苦手…としか思えなかった……。おフランスものは小説も苦手…(^^;)。料理は好き(笑)(ただし、日本人仕様に限る)。あ、音楽は好きなんだなあ。ラヴェル、ドビュッシー、サティ、フォーレ。小説や映画から感じる、甘さ、洒脱さ、これが私は苦手なのだけどね。音楽はまた違う感じがするんだけど。うむ、よくわからない。

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2005年02月06日

【オペラ座の怪人】

(劇場)2004/米/ジョエル・シュマッカー
 豪華絢爛な映画でしたねー。でもその割りには妙に画面がせせこましく感じられたり。もっと広がりがあっても良いと思うのになぁ。少しもったいなかった。
 クリスティーヌの声良いですね。(*^^*)。声楽としてはカルロッタの方が断然に巧いんですが、元からオペラなどの朗々と歌い上げる系の声は嫌いな私、クリスの細い声の方が好きです。劇場支配人達も巧いじゃないですか。合唱も良いし。眼福ならぬ耳福(なにそれ)。で、どうしても気になってしまうのが、男性2人、ラウルとファントムの歌声(^^;)。他の皆はクラシックの発声でオペラな歌い方(なにそれ、その2)をしているのに、この2人だけ異質。ラウルはまだ良いんだけど、ファントムが凄く異質……。だからデュエットをしても2人の声が混ざり合わない。きれいじゃない。耳障りでうっとりできない。
 大体が、ファントムはミューズ的な存在で、クリスは音楽の天使であるファントムと、現実の恋人であるラウルの間を揺れ動くわけです。ファントムの歌声を聞くとフラフラとそちらに惹かれて行ってしまうわけです。ファントムの歌声というのは物凄く大事だと思うのだけどな。いかん、あれではいかん!と心から思いました(^^;)。声にちっとものびがない。ハスキーで色気があるかと思うと、そうでもない。いや、この人単体で聞けばいいのかもしれないけど、クリス達の歌声の合間に聞くと、余りにもお粗末な印象を受ける。…いかんなぁ…
 と、そのあたりが一番の不満でした。
 
 お話しは、まあ切ないお話しですね。全体的にはよくまとまっているとは思います。が、私的には今ひとつはまれず。ファントムがうまく描写できていないような気がして。天上の音楽の才をその身の内にもちつつ、平気で人を殺す。クリスによって愛に目覚め、クリスによって多分「人間」になれたファントム。良いキャラクターなんだけどなあ。観ているこちらももっと胸が痛くなるような気分になっても良いと思うのだが。ミュージカルだから、こんなモノなのかな。よくわからない。

 原作も舞台も知らないわけですが、ラストはああなんでしょうか?あのラストは今ひとついただけなかったですなあ。余韻もへたくれもないわ。少なくともバラの花は要らないような気がする。

SayaT at 2005/02/06 | Comments [0]

2004年12月24日

【女と女と井戸の中】

(DVD)1997/オーストラリア/サマンサ・ラング
なんで借りたのか忘れました。青を基調とした印象的な画面。印象的な二人の生活。別にサスペンスって言うわけでもなく(事件は起こるけど)淡々と話は進みます。すっごく地味なんですけどね、なんか後に尾を引くのです。あの女性二人が印象的なのかもしれない。でもラストはねえ、なんだかなー、よく分かりませんでした。いきなり現実に引き戻された気分。

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2005年01月13日

【オールド・ボーイ 】

(劇場)2003/韓/パク・チャヌク 
 肉体的に痛い映画はあまり好きでないので(二重スパイで懲りたし)見に行くつもりはなかったのに…新聞の映画評にほだされてつい(^^;)劇場まで足を運んでしまいました。結論。痛いと言えば痛いのだけど、テーマ的には好きなタイプだったのでまぁ良し、と。ちゃんと見られました。
 ただ、描き方は、あまり好きなそれではなかったです。原作がマンガなんですねえ(未読ですが)。結構上手く映画化しているのではないか、と思うのですが、私の好みには合わなかった、と言うことですね。

 内容。やはり「なぜ15年間も監禁されのか?が問題なのではなく、なぜ、今、解放されたのか?が問題なのだ」の一言に尽きるかもしれません。うーむ、と唸ってしまいました。そしてあのあんちゃん(社長の方ね)の執念にも。「喋りすぎた男」というのも怖いですが、しかし、噂を広めた無責任な級友達はお咎め無しですか(^^;)。そのあたりからも、私怨のドロドロ感が物凄く…もうそれに尽きる映画だったかもしれません。よく言われる衝撃的なラスト等は、なんとなく先が途中で見えてしまったのと、あと、背徳的な部分にしても…この手の設定は結構小説や何やで良く見るので(^^;)、私的にはそんなに衝撃でもなかったり。いや、それを良し、としているわけではけっしてありませんが。が、暴力的に関係を強要される、所謂虐待などのことを考えた時に、そこに愛があるだけまだ救いがあるのではないだろうか、などとそれこそ背徳的なことまで考えてしまったりして。
 ともあれ、とても印象には残る映画でしたが、私は好きではないかな。テーマとしてはそう嫌いな分野ではないのですが、最初にも書いたように「描き方」があまり好きでないのでした。

余談。生物学的に見ても許されるものではないのだけど(種の衰退に直結する行為ですからねえ)、人類という奴はこの関係に何か夢見るものがあるのでしょうか。映画ではあまり知らないけど、小説等ではよくありますね。あと、血の繋がりはないけれど…というパターン。光源氏とかあしながおじさんとか(^^;)あれらも一種の近親相姦ではないか、と。しかし「自分の将来の嫁を育てる」、と言う感覚が実感として今ひとつ分からない、私である。女性だからかな? そういや「自分のダンナを育てる」女性の話って見たことないような気もする。母性本能の問題も絡んでくるのかなあ。(言わずもがなの註。「育てる」というのは文字のごとく「育児」のことね) 話がどんどんやばい方へずれていきそうなので、ここいらでお終いとしましょう(^^;)

SayaT at 2005/01/13 | Comments [0]