2004年12月25日

【8人の女たち】

(劇場)2002/仏/フランソワ・オゾン
劇場で1000円で上映していたので見てきました。あまり好みのタイプの映画じゃなかったですが、まあ、それなりに面白かったです。洒脱なブラックユーモアってかんじ。一番驚いたのは「女は化ける」という事。女優さんって凄いですね。化粧と洋服を替えるだけであそこまで別人に化けちゃうのね(女優さんでなくても化ける女の人は多いのだろうけど。私もバリバリに厚化粧したら夜のチョウチョに化けれます(爆)。お化粧嫌いだからいつもすっぴんだけどね) あと、なんて情けないお父さん。この映画唯一の出演男性。もう哀れで哀れで。物凄い皮肉な映画だなあ、と(2003/10)

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2003年08月17日

【HERO】

(劇場)2002/中/チャン・イーモウ
ダンナのおつきあいでHEROを観に行く。おおおお…私はだめだ(^^;)。中国的な感覚がダメなんです。武侠にしろ何にしろ。ものの考え方や表現の仕方が苦手。ワイヤーアクションも苦手だし、京劇もあまり好きでない。きれいな画面だとは思うけれど、でも、つい笑っちゃうのよ(^^;)。いやー回ってるわ、とか、いやー空飛んでるわ、とか、いやー水の上歩いてるわ、とか(^^;)。ごめん、HERO(^^;)。
 …は、ともかくとして、以前予告を観たときに「大スペクタクル映画かなあ」と思ってたんだけど、違いました。そう言う意味でのスケールのでかさは感じなかったです。いっぱい兵士は並んでるしいっぱい矢は飛んでるんだけどねえ。こぢんまりとした印象の映画でした。侍女のお姉さん美人。長空さんの槍のアクションは観ていて楽しかったかな。きれいでかっこよかった。(2003/08)

 で、LOVERSは見に行かないのかい?とだんなに聞いたら、それはもういい、だって。恥ずかしいのかな~(笑)

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2004年12月25日

【ハウルの動く城】

(劇場)2004/日/宮崎駿
 朝のラジオの女子アナさんが「木村ハウルかっこいい~~~!」と言ってたし、予告で見たハウルも妙に美青年だったし、で、なんとなく期待していったのですが、私のツボではございませんでした。まあ、面白くはあったけど、私個人としては千と千尋の神隠しの方が好きだなあ。
 絵はきれいと言えばきれいなのだが、少し前に観たスチームボーイの印象が強すぎて、「ふうむ」と言った辺りで収まり、お話はどうも中途半端でのめり込めず、ハウルはドンファンなんだか繊細なんだか(多分その両方なんでしょうね)、上手く描けば面白いキャラクターになったかと思うのですが、今ひとつ表現し切れていない印象。
 思うに、「戦争シーン」は要らなかったのではないか、と。原作には戦争のせの字も出てこない、と聞いていますし。私の友人は「あの戦争があったからこそ締まるんだよ!」と褒めてましたが、私は「あの戦争があったからこそ中途半端になってしまったんだよ」と感じたわけです。何が描きたかったのか、はっきりしない。いろんなものを詰め込んで詰め込んで全部が中途半端で終わってしまったような印象が否めない。どこを観たらいいのか、よく分からない。
 でも、細部は面白かったですねえ。なかなか笑わせてくれるし、所々とても良いイメージのシーンもあるし、なんと言っても荒地の魔女の美輪明宏と犬のヒンが最高でした!(^◇^;)。木村ハウルについては別に何とも思わず。大体が芸能界音痴の私、キムタクの声聴いても顔出てきませんし(^^;)。特に引っかかりもしなかったんだから、なかなか上手かったんじゃないんでしょうか。

 ほのぼのファンタジーで観たかったなあ。原作読んでみようかなあ、とちょっと思案中。

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【ハムナプトラ/失われた砂漠の都】

(DVD)1999/米/スティーヴン・ソマーズ
単純明快に楽しかったです。エジプトの風景が二重丸。でもって、何よりも何よりもあの女優さんがキュート! 「キュート」ってこういう顔立ちの事を言うんだな、と、感嘆できるくらいキュート! もう眼福。なので、「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」が来た時も喜んで見に行ったんですが、あんなにキュートなお姉さんだった女優さんが、ごっついおばさま(美人だけどね。でもっておばさま、と言うと失礼かもしれないけれど、えらくがっしりしちゃってたんです)になっていてがっかり。悲しかった。…それだけですか?>私(^^;)。

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2004年08月25日

【ハリーポッターとアズカバンの囚人】

(劇場)2004/米/アルフォンソ・キュアロン
新聞評に「大人仕様のハリーポッターシリーズ」みたいな事が書かれていて、ちょっと興味を引かれたので見に行ってみましたが、やはりお子様向けでした。残念(と思う方が間違ってるよな(^^;))。わたしとしてはハリーのお父さんやその友人達3人組をもっと突っ込んでいただきたかったのですが、そうするとハリポタシリーズにはならなくなるので、無理な相談でしょう。まあ、面白かったです。ハーマイオニーがお姉さんになっててビックリ。ハリーもお兄さんになってるし。子供の成長って凄いね。

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2004年12月25日

【ハリー・ポッター】

(劇場)/米/クリス・コロンバス
 なんて事はないけれど、楽しめました。ポッター役の子はハンサムだしハーマイオニーはかわいいし(大きくなったら典型的イギリス美人に育ちそうだ(*^-^*))目の保養。秘密の部屋では、確かにハリーがずいぶん育っちゃってましたね。次作はどうなるのだろう。ハリーはもう青年になっちゃってるような気がする……。 (2003/07/11記)

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【バグダッド・カフェ】

(DVD)1987/独/パーシー・アドロン
 強力にお薦めの一品。
 けだるい雰囲気の中で淡々と進む、おとぎ話だなあ、これ。甘っちょろくならないのは、音楽と画面と淡々とした雰囲気のせいだろうなあ。最初あのドイツのオバチャンを見たときは、うげぇぇ…と思ったんだが(あのタイプは非常に苦手な場合が多い)、いきなり掃除を始める辺りで「おお、主婦だ…」と何となく感嘆。気が付いたら、「ジャスミンおばちゃん素敵だなあ…」とオバチャン・マジックにすっかり引っかかっていました。ジャスミンでもっていますねえ。凄いね、このキャラクター。砂漠の中の寂れた薄汚いカフェでひたすらバッハの平均律の練習をしている(しかも巧くない)お兄ちゃんがいたり、正体不明の妙に派手なじいさまがいたり、奥さんと喧嘩をして家を飛び出したくせに、双眼鏡で元我が家を覗いては「ブレンダ…ああ、ブレンダ(←奥さんの名前)」と呟いている情けないダンナがいたり、でも、話は淡々と進むんですね。妙に面白かったです。ラスト近くのミュージカルシーン(?)も良かったな。音楽が良いよ、と言うのを常々聞いていたんですが、確かに良い。テーマソング、力のある、いい声だなあ。劇中の「ブレンダ・ブレンダ」もよかった。ブレンダが本当に歌っているのか、と思ったら、違うようですね。
 ところで、ジャスミンおばさん。ダンナさんとは正式離婚したんでしょうか。重婚になっちゃうと思うけど(^^;)。砂漠の真ん中で奥さん放り出して行ってしまうだんなも凄いと思うけど(一応探しはしたみたいだけど、それでも見つからなければ普通捜索隊出さないかしらん(^^;))、 砂漠の真ん中で羽根の付いた帽子かぶってハンドバックもってスーツケース引きずってスーツ姿のヒール靴でさっさと歩き出してしまうジャスミンおばさんはもっと凄い。(で、最初に書いた、「おっきなお尻を振り立てて、つい掃除を始めてしまう」おばさんが最高です) しかし、これが西ドイツ映画ってのにびっくりしました。ドイツ映画にもいろいろあるのね(当たり前だけど(^^;)。いや、ドイツというと「ブリキの太鼓」がまず最初に頭に浮かんで、これ、私だめだったものだから(^^;)。生理的に受け付けませんでしたな。20歳になったばかりの頃の話……)。(2003/07/10 記)

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【バベットの晩餐会】

(DVD)1987/デンマーク/ガブリエル・アクセル
 ああ、良いもの観たなあ、としみじみ思える映画。人は皆、許されて生きているのだなあ、としみじみ思える映画。嫌味なく押し付けもなく斜に構えるでもなくドラマで盛り上げるでもなく、ひたすら淡々とその場の情景を描写していっているだけなのに、深々と染みいってくる、素敵な映画でした。
 余談。あんなかわいくぴーぴー鳴いているウズラの羽をむしりパイの中に突っ込んで焼く…。まあ、私らが日常的に食べてる肉も魚も同じ様なもんだけど。でも、原形をそのまま残してる(;_;)。切り落とした頭をわざわざ飾り付ける(そしてそのパリパリに焼けた頭をかじって中味を吸う。…脳みそすってるの?(^^;))。その料理のタイトルが「ウズラのパイ詰め石棺」…ああああああ、あの辺りの感覚はちょっとダメ(^^;)。いや、白魚の躍り食いも同じだろう、と言われたら何も言い返せませんが(私は嫌いだけどさ。躍り食い。食べた事ない)。狩猟民族と農耕民族の差か~とか思ってしまったり。…で、その情景を観て顔が引きつっているおばあちゃんに凄く同情もしました(笑)。分かるよ、その気持ち。でも美味しかったのね。良かったね。もう、おじいちゃんおばあちゃんたちがとても素敵。(2003/12)

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2003年08月13日

【パイレーツ オブ カリビアン】

(劇場)2003/米/ゴア・ヴァービンスキー
そんなこんなで忙しいのだけど、なぜか映画を見に行く(ダンナのお供)。パイレーツ オブ カリビアン(だったかなー)。ジャックが良い(笑)。良いキャラクターだ。お話も単純明快お約束通りのすっとこどっこいで楽しめました。ああ、でもこの映画はジャックにつきますね。手八丁口八丁舌先三寸のらりくらり、しなしな、と(大笑)。提督のおてんばお嬢さんも爽快でした。あ、音楽も元気良くって○。(2003/08)

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2005年04月26日

【パッション】

(DVD)2004/米・伊/メル・ギブソン
ただただ痛いだけの映画でした。そこらのスプラッタ映画もどきのスプラッタ(;_;)。いやもー、スプラッタ映画はそのスプラッタを見せよう!というのがテーマの一つなんで良いんだけど、この映画はそれがテーマじゃないでしょう。演出やら筋立てやらそんな風に作られてないじゃないですか。それであのスプラッタ…。
 なんであんなにしちゃったんでしょう。監督の自慰行為見せられている気分(凄い言い方だな、私(^^;))。クリスチャンだけを対象にした映画ならまだ良い。でもこれはそうじゃないのでしょう? キリスト教のことを、あるいはイエスのことをよく知らない人だって対象なんじゃないんですか?そう言う人達が見てはいけない映画ではないのでしょう? それなら、そんなにイエスのことが描きたかったのなら、そう言う、「よく知らない人達」にももっともっと伝わるように描くべきではないのだろうか。
 わたしはキリスト教には詳しくはないです。上っ面なことは知っているけど…聖書も一応読んだことはあるけどねえ、物語として読んだので新約より旧約の方がセンセーショナルで面白かったな、という、その程度です…ただそれだけです。そんな人間にも「おおおお、凄い」と思わせるような何かが映画作品として必要なんじゃないのかしら。「ああ、知ってることがそのまんまだわー」と見ていて思ったのでイエス受難の有名なエピソード(と言っていいのだろうか(^^;))に関しては結構忠実に映画化されているんだろうけど、ただそれだけ。監督はこの映画で一体何が描きたかったのよ。それがもの凄く疑問に思える映画。聖書を忠実に映像化するだけでは、映画としては全然なっちゃ無いものになるでしょうに。テーマというものが必要なんじゃないんですかね。

 ともかく痛かった。痛いだけの映画だった。イエスの描き方もそのまんまだし、ユダの描き方ものそのまんま。イエスを糾弾し十字架にかけろと叫ぶ群衆(ユダヤ教の司祭達)もそのまんま。それなら聖書読んでた方が良いんじゃないのかい、と思える映画でした。なんでわざわざ映像で痛いの見なきゃならんのだ(^^;)。

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2003年01月23日

【ビューティフル・マインド】

(DVD)2002/米/ ロン・ハワード
 劇場上映時に見たかったのだけど見逃して、レンタルの「new」が取れるのを待って借りてきました。面白かったなあ、4本の中でこれが一番。彼はとても幸せな人生を歩んでいる。これが当時の日本だったらどうなっているか。一生を座敷牢で過ごしてしまう可能性が非常に高かったのではないか、と。現代の日本でもこのように生きるのは難しいのではないか、と、しみじみと思ってしまいました。まあ、映画なのでいろいろと脚色もあるだろうし単純化されているのだろうとは思いますけど。

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2005年01月07日

【ピクニック at ハンギングロック】

(TV)1975/豪/ピーター・ウィアー
 いつ見たのか思い出せないくらい昔に、TVで見た映画。セピアっぽい色合いの画面の中でひらひら翻る白いドレスに黒い靴下の少女たち。きれいで幻想的で、昔の貴族趣味的な世界観と相まってとても耽美的な映像。なのに「ハンギングロック」という不気味なタイトル(テレビ放映時のタイトルは、首つり岩へのピクニックかなんだか、そう言うタイトルだったような気がするのだけど)に、訳の分からないストーリー。そのあたりのアンバランスさがたまらなく好き。もう一度見たくてレンタルビデオ屋に行くたびに探してみるのですが、置いてないですねえ。細部は忘れてしまっているのですが、あの夢の中のような風景や少女たちの映像は頭の中に焼き付いています。

 追記:うわっDVDで出ていました。もうびっくり。今まで私の目が見えてなかったのか、あるいは最近入荷されたのか。ともあれ、いそいそと借りてきました。tsutaya、ありがとう~。で、多分数十年ぶりくらいで見直したわけですが、やはり訳の分からない映画ですね(^^;)。まあ元々が「迷宮入りの謎」とされた実際の事件を元に作られた映画なのですが、映画の中でのそれなりの決着さえも付けようとはしていない。しかし、映像美は凄いです。…あの乙女チックさには拒否反応を起こす人もいるかもしれないけれど、私は大好き。ローティーンだった頃憧れていた世界がそっくりそのままそこにあるって感じですね。でも世の中の不条理(貧富の差ですね)なども端々から感じられたり…。ともあれ、多感な少女期を夢の中のようにひたすら美しく描いた作品(ミランダが本当にボティチェリの天使の再来、と言った感じで美しい。目の保養……)。…岩山が凄いです。いっぺん行ってみたいです。でもあんな岩の隙間をうろうろしていたら、本当に迷って遭難しそう。間近で観たら圧倒されるだろうなあ。(2003/07/11追記)

 amazonで検索していて、ディレクターズカット版のDVDが発売されることを知りました。やー、欲しいかもしれない…どうしようかなあ。迷う迷う。

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2003年12月09日

【フィアー・ドット・コム】

(DVD)2002/米/ウィリアム・マローン
映画、レンタルでよく借りてきていろいろ見るんですが、時々とんでもないものに引っかかってしまったりします。ホラー系も結構観るので、その手ので特によくね(^^;)(自業自得と言うべきものかもしれないけれど)。と言う事でタイトル。ああ、今、気持ちが悪くってどうしようもないです。見たのは「フィアー・ドット・コム」。あああ、なんて中途半端な映画なんでしょう。中途半端に気持ちが悪いのだけが残りました(^^;)。お話・中途半端。設定・中途半端。演出・中途半端。映像はまあまだきれいだけど、でも、暗い…のが全然効果になってないぞ。ただ見えにくいだけだぞ。グロもエロも全部中途半端(基本的にエログロは嫌い。こんな映画とは思わなかったわ)。ラストも救いがあるわけで無しカタルシスがあるわけで無し余韻があるわけで無し。でもそれらを狙ったような感じが見受けられるだけにとっても「中途半端」。500円タダ券があったので借りてきたんですが、それだけが救いかもしれない。ぁ、女優さんの顔は好きでした。美人。これも救い。ともかく何もかもが中途半端な出来なので、ますます気分が悪い。(2003/12)

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2004年06月07日

【ふたりのトスカーナ】

(DVD)2000/伊/アンドレア&アントニオ・フラッツィ
内容をあまり知らずに借りてきてしまったもので、これも衝撃が大きかった。辛すぎましたなあ、これは。最初の方がとても微笑ましくて、ああ、子供はかくありなん、と言う作りだっただけに後半のえげつなさが身に染みる(戦争ってのはああいうものだ、と言う事が分かっているだけに、もう辛くて辛くて堪らない)。見たあと、延々落ち込んでしまいました。

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2002年12月01日

【ブレアウィッチ・プロジェクト】

(ビデオ)1999/米/ダニエル・マイリック
 去年だったかビデオ借りてみたんですわ。怖かったんですわ(^^;)。私は非常に疑い深いくせに妙に信じやすい部分もあって、ああいうのを見ると「こんなの作り話に決まってるじゃん」と思いつつもとっても怖くなるんですわ(^^;)。ぶんぶん振り回される手回しカメラの映像と、肝心の所は全く写さない、結局何がなんだかよく分からない、あの画面がとってもツボにはまったんですね。なかなか面白かった。その後、それに関したビデオをいくつか見たんですが、他のはつまらなかった。2が出るとかなんとか言うのもちらっとCMで見たんですが、結局どうなったのか知りません(2003年5月現在。でてました。2が。借りようかな、と思ったんですが、辞めました(^^;)。で、【穴】を借りました(笑))。まあ、これはこの1本で終わらせてなんぼの映画だなあ、と思いました。続きを出すってのはヤボ以外の何物でもない、と。

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2004年12月25日

【ベルリン・天使の詩】

(DVD) 1987/独・仏/ヴィム・ヴェンダース
いや、ほんまに天使やったんやわ。…につきるかもしれない(^^;)。大人の静かなおとぎ話だなあ。私の知人友人たちにもマニアックなファンが多い映画なのですが(だから、一度見てみたかった)、私はさほどでも。雰囲気は良いし、良い映画だとは思いますが。 人間に恋をして、天使は人間になるのだねえ。中学生だった頃に同じ様な物語を作った事があったぞ。女の子が一度は憧れるようなシチュエーションなんだろうか。(^^;)。ぁ、コロンボさんが出ていてびっくり。あんたもそうだったの?うほー (2004/03)

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2002年12月01日

【ペイ・フォワード】

(DVD)2000/米/ミミ・レダー
 初盤、中盤、まあ、こういう風にはうまくはいかんよな、世の中…と思いつつも結構楽しんでみてたんですが、ラストで愕然。なぜあんなふうにしちゃうかな。あのまま、終わっても良かったのに。ちょっとおとぎ話風の、世界も人間もまだまだ捨てたもんじゃないよって風味の映画になったと思うのに。オスメントくんが刺されたとたんにいきなり「泣かせてやろう!」意図が見え見えな印象を受けてしまって、さーっと醒める私。…でもじわんと来たけど(笑)。子供が死ぬのはいけません。若い人が亡くなるのはいけません。とても悲しいことです。なので、悲しくなったんですが、その後のろうそくのシーンはもっといけない。追い打ちをかけられてもっと醒めてしまいました。
 ああいうシーンで本当に泣かせようと思ったら、途中をもっと違う作りにしていかないといけないんじゃないかなあ。うまく表現できませんが。あの話の流れではちょっと…なんというか、余りにもすっ飛びすぎているような気がする。
  あの子は一種の「伝説」となったわけで、映画製作者はそれを狙ったのだろうけど、その部分に感動できない、と言うことは、見ているこちら側にとってあの子は「伝説」にはなり得なかった、と言うことだろうか。あの子は普通の子よね。普通の子が伝説になる、と言うのも美味しい筋立てかもしれないけど、そこまで惹かれるものがあの子供にも映画の筋立てにもないと思う。これは脚本や演出やら全部の責任になるのかなあ。映画制作のことはよく知らないので、私にはわからないが。

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2003年01月23日

【仄暗い水の底から】

(DVD) 2001/日/中田秀夫
 タイトルに気を惹かれていて、いっぺん見てみたいな、と思っていたもの。感想。まあ、こんなもんかな、と。特に怖くはないし、切なくも全然無いぞ。切ない設定ではあるとは思うけど、あのシナリオと演出ではいけません。と思いました。でも、こんなもんなんでしょう。それ以上を求めるような映画ではないのでしょう。(と言うと怒られるかしらん)

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2003年02月01日

【ホーンティング】

(DVD) 1999/米/ヤン・デ・ボン
 コレは今ひとつでございましたなあ。これの映画化に伴って、新訳版が文庫で出たり(「たたり」ですね)ハヤカワの「山荘綺談」が再版されたのはとても嬉しかったですけど。
  いやもー映画は面白くなかったです。と言うかつまらなかったです。小説が大好きだったもので(^^;)。 小説はとっても怖かった。怖くて切なくてなんともやりきれない。だれか「山荘綺談」をThe Othersのような雰囲気で映画化してくれないかしらねえ(…大昔にモノクロ映画でありましたが、あれは今ひとつだったなあ、私は。小説の印象が強すぎたのかもしれない)。

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2005年05月09日

【ホーンティング】その2

(TV) 1999/米/ヤン・デ・ボン
 昨夜テレビでやってました。特に見る気なかったんだけど、息子が必死で見ている(彼も、小説「山荘綺談」の大ファンだったりするわけです。ふふふ、母の影響……)。なので、つい隣で一緒に観賞。
 いや、面白くないぞ、という感想は初見時と同じなんですが、じゃあ、何がまずいのか、と考えてみたり。
 何を描きたかったんだ?
 それに尽きるかもしれない(笑)。一体原作のどこをどう読んだらあんなシナリオになるのだろう。誰や、シナリオ書いたの。別に原作に忠実に作れとは言わない。小説と映画は別物だから。でも、あの天使様はなに(^^;)。コメディにしか思えないではないですか。
 ホラーというには怖く無さ過ぎる。人間ドラマというには薄っぺらすぎる。お化け屋敷物語と言うには、お化け屋敷がしょうもなさすぎる。丘の屋敷は見事だし、室内や廊下の雰囲気、鏡の部屋のイメージなんかは結構良いのに、それがちっとも活かせていないのがもったいなさ過ぎる。原作者が泣くよねえ、あれは。(というか、原作がある、ということを知っている人ってどれくらいいるのだろう。また、その原作を読んだ人は…?) あんな良い原作なのに。うまく作れば凄い怖いものが出来上がるでしょうに。ああ、もったいない!
 
 やっぱり、変にきっちりと物事の因果関係を作り上げてそれを明示したのが一番の失敗かな。エリナーががあの屋敷の一族の子孫だった、あの屋敷には子供たちの霊がたくさん潜んでいる、その子供たちが助けを求め、屋敷の持ち主の一族の子孫であるエリナーがそれを解放する等々。そんなきっちりストーリーを作らなくても良いのに(作るのなら、もっと映画のストーリー構成や演出をそれに沿ったものに変えなくては)。恐怖、というのは訳が分からないところから出てくるものが大きいのだと思うのですよ。すっかりさっぱり説明されてしまっては、怖いもクソもなくなってしまう。
 シナリオの敗北映画でしたね。(もうぼろくそ……(^^;))
 

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2004年04月25日

【ホーンテッド・マンション】

(劇場) 2003/米/ロブ・ミンコフ
いやもーディズニー映画でした。それだけで全てが終わるというか(笑)。愛と勇気と冒険が合い言葉ですね。まあ、面白いけどそれだけ。ひねたおばさんには、あの定型なお笑いがちょっとしんどいです(^^;)。

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2005年02月21日

【ぼくは怖くない】

(DVD)2003/伊/ガブリエーレ・サルヴァトーレスネタバレ満載注意。
 予備知識皆無、内容も全く知らず、ただ、なんとなく借りてきたのだけど大当たりの作品でした(たまにこういう事がある。とても幸せ)。冒頭、一面の麦畑が目に飛び込んできた瞬間からすっかりやられました。音楽、抜けるような青空、熟した麦の立てる幽かな音。その空気感。単調に続く虫の声、そして子供たち。これは映画館で見たかった。心から思う。どこかでやってくれないかなぁ……(少々遠くても行くよ、私は)
 お話は別になんと言うこともないのですが、でも、始終子供の目線で描いてくれたのがとても良かった。何が良くて何が悪い、そんなのは何も関係ない。大人の視線はそこにはない。10才の子供の視線があるだけだ。父親達の会話を盗み聞きし、子供なりに一生懸命想像し考える。最初は、いつも作っている物語の中のようなファンタジックな感じなんだけど、だんだん現実的になってくる。
 何かがおかしい。何がおかしいんだろう。お母さんはなぜ泣くのだろう。でも、あの子を殺しちゃだめだ。なんかおかしい。絶対変だ。疑問でいっぱいなんだけど、でも、あの子を殺すって言う大人達の言葉、それは絶対おかしいというのだけは分かる。だからぼくは走る…。
 そう言う意味ではラストはちょっと引っかかってしまうのだが(作り事なような感じを受ける。視点が一気に変わってしまったという印象かなあ)、でも、子供が酷い目に遭うのは辛すぎるので、あれで良し。誰も死ななくて良かった。本当に。
 
 勢い余ってサントラにまで手を出したのだが、何これ…(;_;)。映画ではあんなに浸れたバイオリンの音が、CDでは気持ち悪い。音程の気持ちの悪いズレ。頭の芯がきぃぃぃひぃぃいってなりそうな…(^^;)。めちゃくちゃ哀しい私である。サントラでずっとあの音楽を流しながらトリップしようと思ってたのにトリップどころか歯の根があわなくなるような気持ち悪さ(T^T)

 スタンド・バイ・ミーとよく引き合いに出されているようですが、私はあちらは未見。見てみようかなぁ……。スタンド~の方は小説だけ読んでうっちゃってたのですが(キングのこの手の小説はあまり好きでない。キングが嫌いなのか、翻訳者が気にくわないのかは不明)。でもこの映画では、私は子供たちもだけど、一面の麦畑と空と音楽とあの廃屋にメロメロになった部分が大きいので、スタンド・バイ・ミーではどうでしょうね。ともかく見てみないことには何も言えないか…(笑)
 

 
余談、と言うか、ミーハー(笑)。
 初めてフィリッポとまともな(子供らしい)会話を交わしたあとの、ミケーレのあの幸せそうな顔と動作(目を瞑って手放し自転車で幸せそうに坂を下る)。「新しい友達ができた!ぼくだけの内緒の友達だ!」と言わんばかりの笑顔。…君全然状況が分かってない(笑)。ああ、子供だねえ。もう堪らないです。
 鎖を外されているのを見て、お散歩に出かける2人(散歩じゃなくて逃げろよ!と大人は思うのだが(^^;))。夕方になったからぼくは帰らなきゃ。君は穴に戻ろう。そして素直に戻る彼ら。…あああああ(^^;)。そこに子供しかいない限りそこは平和な地のに(2ヶ月も暗い穴に閉じこめられ飢え乾き、自分はもう死んで居るんだ、と思いこんでいたフィリッポにとっては、ミケーレといる時間、空間は天国であったろう)、大人達が来たとたんその穴は地獄に戻ってしまう。どんどん状況は変な方に転がって行き(当初の、あのことぼくは兄弟かもしれない、と言うファンタジーは影を潜め)大嫌いな村の不良に殴られて、お母さんも酷い目に遭わされて、お父さんの友達が銃を突きつけられ、お母さんが泣いているのを見て、やっぱり絶対何かがおかしい、間違っている、あの子を助けなきゃならない、と決断するミケーレ。…と書くとなんか深刻なんだけど、場面はあくまでも抜けるような青空に一面の金の麦畑。その対比が堪らないわけです。

 大人になったらこの村を出て行くと約束して、と言うお母さんの言葉は辛い。思わずここはサルディーニャか、と思ってしまったが、これは到底プロ集団ではないわね(^^;)。当時イタリアではこういう誘拐事件が多発していたようだけど、辛い結果になったことも多かったんでしょうね。ああ、辛い。

SayaT at 2005/02/21 | Comments [0]

2004年12月25日

【ボーリング・フォー・コロンバイン】

(劇場) 2002/カナダ/マイケル・ムーア
 えー!?ほんとに銀行口座開設キャンペーンで銃をプレゼントしたりするんですか!?アメリカ! まずそれで度肝を抜かれましたよ。どこまでほんとなのか、映画だからかなりの編集も当然あるのだろうけど、でも、アメリカが空恐ろしくなる映画でしたね。まあ、いまの日本でもとんでもない事件は多々起こっていますが。銃でなくても人は殺せる。でもね、銃ってのは簡単に殺せるのね。やはり刃物やヒモ類で人を殺すよりはずっと楽なんですね。持ってはいけませんね。武器(あるいは「強力な力」)という物は、身を守るためであっても、いったん持つともう離せなくなりますね。そして必ず、それを「守る」為ではなく「攻撃」に使う人は出てくるんですね。確実に。もう泥沼です。あの映画を見ていて、アメリカはもうその泥沼の中にどっぷり浸かってるんじゃないか、と思いました。自分で自分の身を守る事は必要ですが、あまりに強大な力は持ちすぎない方が良いです…核も同じだよ! (^^;)。射撃練習の的に人間の姿や顔を使ったら、引き金が引けない人が多数いた、と言う国で、日本はずっとあって欲しいです。
 これも劇場で1000円で上映していたので見てきたもの。109シネマズ、良いね(^^)(2003/10)

SayaT at 2004/12/25 | Comments [0]

2003年05月07日

【ポネット】

(DVD) 1196/仏/ジャック・ドワイヨン
 4歳でヴェネチア国際映画祭 主演女優賞を最年少受賞した、と言うのと、パッケージの女の子の顔に惹かれて借りてきたもの。
 映像が素晴らしかった。音楽の使い方もとても好き。雰囲気がとても良かったです。が、話は分かりません。私はクリスチャンじゃないから。お母さんが帰ってくることをひたすら信じて神様に祈るポネットに叔母さんが言った言葉「あなたは素晴らしい子ね」(だったかな)と言うのがね、よく分からないのですね。母を慕って祈り続けるポネットは切ないし愛しいし、かわいらしいのだけど、「素晴らしい」という言葉に結びつかないわけです。だから最後の「奇跡」も私には分からない。敬虔なクリスチャンが見るとまた全く違った感想を持つのだろうか、と思います。
 ポネット役の女の子はすごいね。あれは演技ですか?ほんとに?4歳であんな凄い演技が出来るんですか? と、もうびっくり。もう、ぎゅーーーっと抱きしめてあげたくなるような映像でした。

SayaT at 2003/05/07 | Comments [0]