2003年07月30日

【四季・ユートピアノ】

(TV)1980/日/制作 :小林 猛
 遙か昔のNHKテレビドラマ。弟の所にLDがあったのを思い出して、DVDに落として貰う。多分ウン十年ぶりに見る。しんとした静かな、でもとても豊かなイメージの奔流。音と映像が絡み合い独特な世界を作り上げています。
 初めてテレビで見たときも鳥肌立てながら見たけれど、今見ても同じ。何度観ても同じ。NHKって、時々とんでもなく凄いものを作る(「もどり橋」も凄く好きだったよ、私)。「光」と「音」。このドラマのキーだけれど、私自身にとっても光と音はキー。

 ドラマ中に挿入されるピアノ。おぼつかないタッチだけれど、私にはとてもよく響く。ベートーベンのソナタ、と言えば、私の中では「四季・ユートピアノ」が出てくるもの。音というのは記憶と強く結びついている。光や温度や風や音。それらが記憶の中で音楽と密接に繋がっている。私は音楽を通してそう言うものを呼び覚ましたいんだろうな、と思う。(だから、難しい話は分からないし、研究したいとも思わないのだな(^^;)。つまりは向上心がないのだな(^^;))

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2003年07月25日

【ターミネーター3】

(劇場)2003/米/ジョナサン・モストゥ
 昨日、映画館の近くまで行く用があったので、ついでに映画観てくるか、と観てきました。T3。
 豪勢に壊したなあ。豪勢に殺したなあ。もうそれだけ(^^;)。最近ちょっとハリウッド映画に食傷気味なこともあって、疲れ果ててしまいました。あれは元気なときに元気よく見に行く映画だなー。女性型ターミネーターの女優さんがかわいい。キュート。ラブコメとかやらせたら結構似合いそうな感じの人が、あの役柄って面白いなー。と言うことで、その女優さんばっかり観ていました。(^^;)。(2003/07)

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2003年07月23日

【メメント】

(DVD)2001/米/クリストファー・ノーラン
メメントは見たけど、おお、2回見ないと細かいところはわからないなあ。お客様が帰られたら2回目挑戦しよう(来客があるので掃除せにゃならんのに、放り出してみてたんですな。大馬鹿者な私)。大体のところ…というか、一番芯になる部分は分かったと思うのだけれど(勘違いしているかもしれないけれど(^^;))、しかし、やるせない話ですね。彼がひとりぼっちであるのが一番いけないな。家族・親族は奥さん以外いなかったのか、彼が拒否したのか。いや、映画の中の話ですけれど(^^;)。現実ではこうはならないでしょうけれどね。そう言う部分をしみじみと感じてしまったのでした。(2003/07)

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2003年07月12日

オコナー短篇集

 昨日本棚を漁っていて、オコナー短篇集を発見、引っ張り出してくる。中学生か高校生の頃買った文庫だ。よく分からない、面白くないなあ、と思った記憶がある。が、何となく捨てがたくて今でもまだ本棚に並んでいる。なので、再読してみた。

 やっぱり分からないなあ(^^;)。黒人解放令辺りのアメリカ南部の白人の事と、キリスト教のことがよく分かってないと理解できないのかもしれない。私が嫌いなタイプ(生理的嫌悪感を感じるタイプ)の人物が多く登場することも、読んでいて面白くない理由の一つだろうな。オコナー短篇集はまたしばらく本棚の飾りになってしまいそう。

余談:面白くない、と、分からない、は別物なので、この本が捨てられない。面白い、面白くない、は、個人的好き嫌いの問題だから、面白くなくても「何となく分かる」本はある。逆に、分からなくても面白い本もある。これらは別問題なのね。私なりに「分かる」ことが出来たら、オコナーも私の本棚から消えてなくなるかもしれない。

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2003年07月11日

【伽椰子のために】

(劇場)1984/日/小栗 康平
 泥の河で、すっかり小栗監督の映画に夢中になっていた私は、公開と同時にとんでいきましたとも。監督第2作目の「伽椰子のために」、今は亡き、北浜の三越劇場へ~(そう言えば、大毎地下ももう亡いんですよね。お世話になったのに…(;_;))。でも、ちょっとがっくりでした。これは先に小説を読んでいたからかもしれません。小説は重かった。サンジュニーの生き様、伽椰子の生き様。在日の重さ。人が持って産まれたものとは何なのか。それは変えられないものなのか。その重さがとても好きだったです。でも映画では妙にきれいにまとめられてしまって、透明で静謐な美しさ、と言った雰囲気。そう言う風に観れば良かったのかもしれませんが、小説の重さを引きずっていた私には物足りなかったのでした。(2003/07/11記)

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【REM】

(DVD)2000/仏/マイケル・ウォーカー
 むー…よくわからない。いや、現実と幻想がごちゃ混ぜになっている、と言う構成は分かるんだけど、面白いのか?と言うのがよく分からない。私にはあまり面白くなかった。妄想と現実がぐちゃぐちゃになってくる不安感、焦燥感、切迫感などが私には感じられなかった。もっと観客に、何かが変だ、どこかで何かが起こっている、と言う不安を感じさせても良いだろうに、と思うんだけど、私は、ふぅん、と思うだけで終わってしまった。…私が変?(^^;)。(2003/07/08 記)
 結局内容はほとんど忘れ、何が強烈に印象に残っているのか、と言うと、床を這う「指」と、トイレに流されてくるくる回ってる「指」(^^;)。これは一生忘れないような気がする…。 (2004/10/27 追記)

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2003年07月09日

【es】

(ビデオ)2001/独/オリバー・ヒルシュビーゲル
 いやーもー「いやな映画」でした(^^;)。二度と見たくない。人間のどうしようもなく弱い部分を非常にイヤな形で見せてくれる映画でした。看守役達だけでなく、あの教授もね。いわゆる洗脳と言われるもの。宗教とか物品販売とか、最近では日常生活の直ぐ周辺にでもいろいろとありますが、人間の精神というものは強そうでいて非常に脆い部分がある「CUBE」でもね、異常な状況に放り込まれた人間の精神がどう壊れていくか(と言うか普段は隠されているエゴの部分が、極限状態では如何に肥大し表面に現れてくるか)、と言うことが描かれていたけれど(あの警官さんね)、esではあまりにリアル…というか、実際にあり得る形で描かれているため、観ていて「いや」ですね。不快度120%。暗澹たる気分にさせられてしまいました。私自身が一番恐れていることだからかもしれない。人間のココロが私は一番怖いです。
 これはタダの映画なのではなく、もしかすると自分の身にも降りかかるものである、と、思った方が良い。世界に目を向けたとき、同じ様な状況でゆがめられている人間の精神なんか、掃いて捨てるほどあります。恐ろしいことです(今の日本にだって山ほどあるぞ。ああ、いやだ、ああ、怖い、ああ、気分悪い) (2003/07/09 記)

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2003年07月08日

【呪怨/呪怨2】

(ビデオ)/日/清水崇
 うー、面白くなかったです。と言うか、怖いっちゃ怖い(と言うより気持ち悪い)のだけど、これはお化け屋敷の怖さですよね。お化け屋敷の怖さを映像で観るのにはあまり興味がないので、私にとっては面白くなかったです。2巻にいたっては飽きてしまって(慣れてしまって、と言うのもある)伽椰子の大増殖に大笑いして、終わり。 ささやななえのマンガ読んでいる方が怖いなあ。映像ではちょっとなあ。しかも、ビデオを2巻借りてきたのですが、2巻目の頭、1巻に収録されていた「伽椰子」(だったかな)がそっくりそのまま入っているし、「響子」は一部映像が付け足されてあとはそのまま収録。なんでだろう? 非常にだるかったです(その部分全部早回し。2巻がだるかったのはそのせいもある)。
 白塗りの坊やはポスターとかでは不気味で怖かったけど、映像で観るとかわいい、の方が先になってしまいます(^^;)(不気味と言えば不気味だけれど。でも、かわいい子だな、ふっくらしてる子だな、と言う印象の方が強い(^^;))。白塗りの子供で不気味で怖かったのは遙か昔のオムニバス映画「世にも怪奇な物語」の「悪魔の首飾り」に出てきた、白いマリの少女でしょう。初めて見たのが中学生の頃だったと思うけど、あの顔が今だ忘れられない(^^;)。(2003/07/08 記)

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2003年07月07日

【二重スパイ】

(劇場)2003/韓/キム・ヒョホン
 子供が見たい見たい見たい、と言うので、見に行ってきました、二重スパイ(どこが"二重スパイ"なのだ?と思いましたが(^^;)。ラスト近くで西側の記者に情報を渡したから? ラストは救いがないですねぇ。でもこんなもんですね、人生)。
  うーん、お話はなんて事はないのですが、何がショックだったって、私が如何に韓国のことを知らなかったか、と言うことがショックでした。それもつい最近のお話じゃないですか。文化のことも歴史のことも人々の生活のことも政治のことも何も知らない。お隣なのになあ。同じ顔なのになあ。少しあれこれ、韓国に関する本を読んでみようか、と、思いました(興味が湧いた、と言うのかな)。そう言う意味でとても面白かった映画です(観るところを私は間違えているかもしれない(^^;))。(2003/07/07 記)

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【グリーン・フィンガーズ】

(DVD)2000/英・米/ジョエル・ハーシュマン
もっとコメディか、と思ってたけどそうでもなかったです。特になんて事はないのだけど、まあ、面白かったかな。ラストが良かったですね。一気に気分が良くなりました。後味が花丸二重丸。イングリッシュガーデンは好き。古いお屋敷も好き。それがふんだんに見れたので、それだけでも良し。 「ブラス」を見たときも思ったんだけど、イギリス映画っておとなしいのかな? アメリカで作ったら、もっと凄まじくも感動の超大作~~(大作、じゃないか(^^;))みたいになりそうな筋立てなんだけれど、地味なのね、どちらも。慎ましやかに進行する、と言うか。刑務所の所長さんとファーガスがとても味があって好き。(2003/07/07 記)

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【ギフト】

(DVD)2000/米/サム・ライミ
ホラーかと思ってたら、違いました。サスペンスでもなく、静かな人間ドラマでした。風景が面白い。妙な雰囲気の風景だけど、ヒリヒリ感も不安感も特になく、そのあたりからも「ホラー映画じゃないなあ」と思いました(画面の不安感はセッション9が凄かったですねえ)。でも、その妙な雰囲気は良く生きてましたねえ。ラスト、同じ木が太陽の光に照らされているだけでこんなにも雰囲気が変わるか、と感嘆。良いラストでした。一つ乗り越えられたのね、お母さん。良かったね。(でもあんな小さくて狭い町の中では、多分生きにくいでしょうに(^^;)。小さな町や村の住人の偏見の目ほど怖いものはないです)。特になんて事はなかったんだけど、まあ、面白かったかなあ。キアヌ・リーブスが出ていたけど、なんでキアヌ?と言う感じ。いや、悪いワケじゃないけれど。キャストがえらく豪華な気がします。(2003/07/07 記)

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