2003年07月09日

【es】

(ビデオ)2001/独/オリバー・ヒルシュビーゲル
 いやーもー「いやな映画」でした(^^;)。二度と見たくない。人間のどうしようもなく弱い部分を非常にイヤな形で見せてくれる映画でした。看守役達だけでなく、あの教授もね。いわゆる洗脳と言われるもの。宗教とか物品販売とか、最近では日常生活の直ぐ周辺にでもいろいろとありますが、人間の精神というものは強そうでいて非常に脆い部分がある「CUBE」でもね、異常な状況に放り込まれた人間の精神がどう壊れていくか(と言うか普段は隠されているエゴの部分が、極限状態では如何に肥大し表面に現れてくるか)、と言うことが描かれていたけれど(あの警官さんね)、esではあまりにリアル…というか、実際にあり得る形で描かれているため、観ていて「いや」ですね。不快度120%。暗澹たる気分にさせられてしまいました。私自身が一番恐れていることだからかもしれない。人間のココロが私は一番怖いです。
 これはタダの映画なのではなく、もしかすると自分の身にも降りかかるものである、と、思った方が良い。世界に目を向けたとき、同じ様な状況でゆがめられている人間の精神なんか、掃いて捨てるほどあります。恐ろしいことです(今の日本にだって山ほどあるぞ。ああ、いやだ、ああ、怖い、ああ、気分悪い) (2003/07/09 記)

SayaT at 2003年07月09日 23:30
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