2002年10月31日

【カエサルを撃て】佐藤賢一

佐藤賢一 (著) / 中央公論新社
 今ひとつでした。同じ作者の「双頭の鷲」は結構面白かったのだけど。カエサルを違う角度から見て描きました、という「狙い」だけの小説になってしまっていたような気が(あくまでも個人的感想)。

SayaT at 2002/10/31 | Comments [0]

【百万年の船】ポール・アンダースン

ポール・アンダースン / ハヤカワ文庫
 久々に読み返す。これも2巻までは大好き。小説内時間が未来となる3巻がよく分からない。舞台がSFになるとなんだかよく分からなくなる私(^^;)。そういえば初めて読んだときも3巻について文句を言ったらだんなに「君はSFの読み方が分かってない」と言われましたねえ。うむ、未だに分かってないような気がします。分かりません。うん。

 不死であることの悲しさ、切なさ、その寂しさゆえ共に歩める同類を用心深く、しかし情熱的に求める彼ら。何も変わらない、永遠に続く、と言うことがどんなに恐ろしいことか、切々と迫ってくる小説です。不老不死を求める皇帝の話を読んだあとでこの話を読むと、ため息が出ます。

SayaT at 2002/10/31 | Comments [0]