2008年08月17日

【サイレン】

(DVD)2006/日/堤幸彦
奇妙な雰囲気とか儀式とか、そう言うのはグッドだったんだけど、どうにもこうにも「箪笥」が思い起こされていけません。同じじゃないか。
…といいきるのは乱暴だろうか(^^;)

SayaT at 2008/08/17

2004年12月25日

【サスペリア】


(DVD)1977/伊/ダリオ・アルジェント

ずいぶん昔に見たものですが、懐かしくなってレンタル。これは映像と雰囲気と音楽が大好きなのです。あと主人公のお姉さんがとても好き(美人)。お話はよく分からない(^^;)。なんでこんな学校が長期間存続できたのか自体が不思議。でもどうでも良いのよね、多分、この映画では。

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2003年07月30日

【四季・ユートピアノ】

(TV)1980/日/制作 :小林 猛
 遙か昔のNHKテレビドラマ。弟の所にLDがあったのを思い出して、DVDに落として貰う。多分ウン十年ぶりに見る。しんとした静かな、でもとても豊かなイメージの奔流。音と映像が絡み合い独特な世界を作り上げています。
 初めてテレビで見たときも鳥肌立てながら見たけれど、今見ても同じ。何度観ても同じ。NHKって、時々とんでもなく凄いものを作る(「もどり橋」も凄く好きだったよ、私)。「光」と「音」。このドラマのキーだけれど、私自身にとっても光と音はキー。

 ドラマ中に挿入されるピアノ。おぼつかないタッチだけれど、私にはとてもよく響く。ベートーベンのソナタ、と言えば、私の中では「四季・ユートピアノ」が出てくるもの。音というのは記憶と強く結びついている。光や温度や風や音。それらが記憶の中で音楽と密接に繋がっている。私は音楽を通してそう言うものを呼び覚ましたいんだろうな、と思う。(だから、難しい話は分からないし、研究したいとも思わないのだな(^^;)。つまりは向上心がないのだな(^^;))

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2004年12月25日

【シックスセンス】

(DVD)1999/米/M・ナイト・シャマラン
やぁ、これは驚いた。何も知らずに見たので驚いた。しかし、何が良かったってこの驚いたことよりも、そのことによってちょっとずれていて気になっていたパズルのピースがパシッパシッと小気味よくはまっていく気分を覚えたところです。たとえば、少年が家に帰ってきて先生と母親が対面して座っているところに出くわすシーン。母親の態度にちょっと引っかかりつつも、まあ、それなりに納得して観賞してました。その引っかかりがさーーっと氷解していくことの気持ちよさ。思わずもう一度見てしまいました。最初から最後まで。いや、あの伏線の張り方とシナリオに私は感動したんでした(感動する部分を間違っているかも(^^;))

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2004年08月25日

【死の棘】

(ビデオ)1990/日/小栗康平
うわー、私小説を映画で見ちゃった…という印象。破滅派…と言ったかどうか忘れたけど、あの、めちゃくちゃな生活をしていた小説家達。彼らの書いた私小説。それそのもの(と言うか、そのものを映画化した作品ですね、これは) 見事に映像化されていたなあ、と。あの舞台劇のような妙にぎこちないしゃべり方や動き方など、世界を見事に作っていたなあ、と感心でした。

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2004年12月25日

【シャイニング/小説と映画について】

シャイニングとWの悲劇は、映画化に当たって見事に話を書き換えちゃってましたね。でもそれはそれでとても良かったと思うな。小説は小説で面白い。映画は全く別物として、これまた面白い。Wの悲劇、の方は細かいところはもう忘れちゃってますが(^^;)シャイニング。小説はホテルが主役でその中に「父と子」の絆、と言うものが一本太いテーマとして貫いていたように思いますが、映画の方ではそれらがほとんどみられない。
 映画の方では「人間はいかに狂っていくか」という部分を私は興味深く観ていました。これがめちゃくちゃ面白くて怖かった。ホテルに棲む幽霊達の仕業なのか、一人の人間が狂っていく過程で現れた現象なのか、そのあたりがとても曖昧なところが怖かった。(どうにも説明のつかない部分、というのは一カ所だけ。狂ったお父さんが閉じこめられた、鍵のかけられた貯蔵庫(だったかな)のドアが外から開く…、誰が開けたのだ?、と言う部分だったかな)。 閉じられた場所で一人の人間が静かに狂っていく。何故か分からない。止めようがない。そしてそれがじわじわこちらに迫ってくる。追いつめられる。逃げ道はない。「場所」までもが狂っていく人間に味方をしているように思える。いや、その「場所」が人を狂わせているのか。その「場所」には何かがいるのか、いないのか。何も分からない。それがとてもとても怖い。
  小説の方では、ホテルには歴然と何かが棲みついていてそれがお父さんを乗っ取った、と言う形になっていますから、その曖昧な恐ろしさはないです。幽霊屋敷の恐ろしさ、と言う怖さだよねえ。お父さんの葛藤の切なさを感じる小説でもありましたなあ。 「幽霊」より「人間」が怖い私としては、怖さと言う点では映画の方に軍配上げちゃいます(^^;)

 ところで ジャック・ニコルソン凄すぎ。私はあまり俳優さんの名前とか覚えないのだけどニコルソンの名前はこの映画でがっちり覚えました。

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2003年01月23日

【シャイニング・特別版】

(DVD)米/スタンリー・キューブリック
 「仄暗い水の底から」を見て不満タラタラになった私は、以前から大好きだったシャイニングを借りてきました。が、妙に長い。知らないシーンがある。覚えているシーンがない。何だ、これ、と思ったら特別版でした。何が違うのか、と調べてみたけど分かりません。なんだか凄く冗長になって、すっきりしない思いが残るのですが(テーマがぼやけてしまったような)。もっとも、以前見た印象が強すぎて、そう言う風に感じてしまうだけかもしれません。昔のバージョンはもう無いのかしらん?

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2005年01月14日

【春夏秋冬 そして春】

(劇場)2003/独韓/キム・ギドク 
 話には聞いていたけれど本当に、静謐で美しい風景。風景も美しいのだけど、それの映し方も素晴らしいの一言。だからこそ、そこに住まう人間の業や欲やそう言ったものがよく伝わってくるのかもしれません。
 さて、内容。人生は回る回る、人間の営みはひたすら繰り返される。自然と仏様はただ黙って、良いも悪いも関係なく、全てをご覧になっている。…であるか、と(^^;)。春夏秋冬で終わらず「そして春」と繰り返されるのを見れば、悟りの境地に至っていたかのような老僧さえも実は業まみれで春夏秋の3つの季節を過ごしてきたのだろう、と、思えるじゃないですか。ただひたすら回り続けるこの世の中で、ちっぽけな人間はそれぞれ悩み苦しみ、生きてゆくのです、…とは言っても、この映画ではそう言う部分は余り感じ取れませんが。ひたすら淡々と、人生の四季が描かれているだけです。

 こう言うところで暮らしてみたいですね。衣食住は自力調達。業まみれの私は、どれだけ保つだろう。まず数日で「食」の部分で音をあげそうです。

 
余談。弩級阿呆な感想です。
1:なんで秋の青年だけ、あんなにめちゃくちゃハンサムなんでしょう!?
2:冬のお坊さん。山に登ってる間、あの子供はどうしたんでしょう?庵に置いておいたら、即死んじゃうと思うけどなー。
3:門と庵の直線上にトラップのような穴を掘ってはいけません。
4:老僧、実は超能力者!!

おしまい。(もうやめんか!と殴られそう(^^;))

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2002年07月01日

【少林サッカー】

(劇場)2001/香/チャウ・シンチー
 昨日朝、だんなが新聞の映画館欄を見て上映中のタイトルを読み上げているので 映画を見たいのかい?ってことでいきなり映画に行ってきました。ワンス&フォーエバーを見に行った筈なのになぜか小林サッカーを見てきました。いや、上映時間をチェックせずに行ったので、小林サッカーか模倣犯かアイアムサムのどれかって選択肢になってしまったんですよね。 スコーピオンキングでも良かったんだけどな(エジプトの風景が見たい、と言うそれだけが理由(^^;))。

  これは前評判は上々だったし、「つまらん」という意見を余り見かけないので結構期待していたのですが、期待が大きすぎたのか「ふむ、こんなモノなのかな?」というのが正直なところの感想。結構笑わせてはいただけましたが、「もっと」と思ってしまうのは贅沢なのでしょうか。もっとも何が「もっと」なのかはよく分からないので、あれで十分なのかな? …もっともっと「はちゃめちゃ度」が欲しかったのかもしれない。冷静に見ているととってもはちゃめちゃなのにやってる方は大まじめ!と言うあのとんでもない「ぶっとび観」がもっともっともっともっと欲しかったのかな。ううーん、巨人の星の、星飛馬(だっけ、漢字)がめらめら燃える瞳と背景を背負って片足あげて何分間、はい、続きは来週ね、の時代を知っているだけにそのお約束部分を「もっともっと突っ込んで!」と思ったのかもしれません。(笑)はちゃめちゃスポ根部分と饅頭屋の女の子が絡むしっとりした部分の対比をもっともっともっともっとでかく!と言うかなあ、でも面白かったです。
  一番受けたセリフは「火星人」がらみのところ。良いわ、あのノリ。(^^)あと、面白かったのがスタッフロールとか。中国系の映画を劇場で見るのは初めてだったので中国語のスタッフロールって初めて見たのよね。おお、SFXは電脳工作と言うんだわーとウケておりました。

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2004年11月29日

【シークレット・ウィンドウ】

(劇場)2004/米/デヴィッド・コープ
ジョニー氏は頑張ってると思うけど、狂っていくお父さんはもうシャイニングにおけるジャック・ニコルソンのあの迫力が頭に染みついていて、私はだめ(^^;)。と言うことで、よくある話ね、で、終わってしまったのが残念。
まあ、ジョニー氏がかっこよかったので良しとしよう。

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2005年02月16日

【呪怨(劇場版)】

(TV)/2002/日/清水崇
 本日テレビでやってたのを、息子がくっついてくるので(1人で見るのがいやなのか?(笑))なんとなく一緒に観賞。おや、前見たのと全然違う、と思ったら、今夜のは劇場版だったのね、多分。
 ビデオ版(元祖、ですね)の方が良いな。理不尽な怖さ全開。いや、私の好きな怖さではないけど、でも、この劇場版見てビデオ版の呪怨をみなおしました。あれはあれでなかなか良かったのだな(ただし、1巻目のみ)。 ビデオ版の方が、「ワケも分からず呪われて殺されていく、何がなんだか分からないけどいやだ」、と言う気分はいっぱい味わえました。劇場版の方はなんだろう。一応ストーリーを作っちゃったから拙いのかな。

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2003年07月08日

【呪怨/呪怨2】

(ビデオ)/日/清水崇
 うー、面白くなかったです。と言うか、怖いっちゃ怖い(と言うより気持ち悪い)のだけど、これはお化け屋敷の怖さですよね。お化け屋敷の怖さを映像で観るのにはあまり興味がないので、私にとっては面白くなかったです。2巻にいたっては飽きてしまって(慣れてしまって、と言うのもある)伽椰子の大増殖に大笑いして、終わり。 ささやななえのマンガ読んでいる方が怖いなあ。映像ではちょっとなあ。しかも、ビデオを2巻借りてきたのですが、2巻目の頭、1巻に収録されていた「伽椰子」(だったかな)がそっくりそのまま入っているし、「響子」は一部映像が付け足されてあとはそのまま収録。なんでだろう? 非常にだるかったです(その部分全部早回し。2巻がだるかったのはそのせいもある)。
 白塗りの坊やはポスターとかでは不気味で怖かったけど、映像で観るとかわいい、の方が先になってしまいます(^^;)(不気味と言えば不気味だけれど。でも、かわいい子だな、ふっくらしてる子だな、と言う印象の方が強い(^^;))。白塗りの子供で不気味で怖かったのは遙か昔のオムニバス映画「世にも怪奇な物語」の「悪魔の首飾り」に出てきた、白いマリの少女でしょう。初めて見たのが中学生の頃だったと思うけど、あの顔が今だ忘れられない(^^;)。(2003/07/08 記)

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2003年05月11日

【ジーパーズ・クリーパーズ】

(DVD)2001/米
フランシス・コッポラ監督って事で借りてきてみたもの。最初はなかなか怖かったです。と言うか、サスペンス、ホラーにあるようなドキドキ感はたっぷり。が、途中から、あれ?あれ?……あれ?(^^;)。なんですか、あれ?笑っていいのかしら。おや?と思いつつも映画は素直にあっさり終了。?????と首をひねりながら、おまけ映像を少しチェック。そしたら、邦題に「都市伝説」と付け加えられているじゃないですか。なるほど~!と思わず膝を打ったり。いや、そう言う意図を持って作られたものかどうかは知りませんけど、この邦題良いわ(笑)。なるほどね、都市伝説ね、と妙に納得してしまいました。

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2002年08月05日

【スターウォーズ・エピソード2/クローンの攻撃】

(劇場)2002/米/ジョージ・ルーカス
 小学生の息子その2とSW観てきました。海に連れて行く、と言う約束が私の都合でボツになったので、その埋め合わせに。私はあの手のSF映画ってあまり好きじゃないんで(目が回るんだもん)、1作も観たことないんですね(^^;)。ストーリーも人物設定も全然知らない。かなり無謀かも、と思いましたが、まあ、子供の希望と言うことで。
 でも結構楽しめました。映像凄いねえ。さすが、名にしおうスターウォーズ。未来の交通事情はかようなものか(渋滞はないのかな)、とか、未来のカーチェイスはこうなるか、とか感心。風景もそれぞれ見事。ヨーダも可愛いし(かわゆくて、かっこいいよね)。
  ストーリーも設定を全然知らない割には一つの独立した物語としても楽しめましたし。もっとも、かなり損をしているとは思うけど(^^;)。上映終了後、息子に「アナキンって将来悪者になるの?」と聞いたら、「ダース・ベイダーになるんだよ」と教えられて仰天。ダース・ベイダーの顔は見たことあるんですけど。黒いかぶり物とったあとのあのぶよっとしたお顔。何食べて育ったら、あのハンサムがあのブヨになるんですかっ まあ、結構面白かったので、機会があれば他のシリーズも観てみようかな、と言う気持ちにはなれました。テレビ画面で観るのは辛そうだけど(^^;)。劇場で観たから楽しんで観れたのかもね。

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2004年08月25日

【スチーム・ボーイ】

(劇場)2003/日/大友克洋
絵が良かったねえ。話は別にどうってことはないけど。あまり印象には残っていません(でも一緒に見に行った中学生の次男坊は大感激。また見たいそうです。まあ、私もあの機械群は見ていてとても楽しかったよ)。

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2002年05月20日

【スパイダーマン】

(劇場)2002/米/サム・ライミ
  見てきました。スパイダーマン。パニックルーム見に行ったはずなのに、何故かスパイダーマン。
  感想。うーん、いまいちだったなあ…です。 とっても重いテーマを山ほど放り込んだものの どれもこれも描ききれずに上辺だけなぞっておしまい、と言う感じを受けてしまった。
 ぱっと浮かぶだけでも、ジキルとハイド氏的な善人と悪人の葛藤テーマ。強い力を持つ者が背負う責任というテーマ。それをいきなり与えられた、ぱっとしない男の子の気持ち。家族愛もあるなあ。味付けにマスコミへの揶揄や、一般大衆の身勝手さも盛り込まれていたかな。その中の真実を見る目、も。でもどれもこれも中途半端な気がする。どれもみな、語り尽くされたテーマでもあるからいわゆる「定型」みたいなものがあってそれをとりあえず全部なぞりました、と言う感触。恋愛ものにもなりきれていないし、アクションものとしてもそんなに凄いとは思わなかったし(最近の映像ってみんな凄いからねえ)全体のノリもそんなに良いと思わなかったし。どこを見て良いのか分からない。どれもこれも同じ重さで描かれている(ように思った)ので、特にぐっと来る部分もない。
 …というのが、だんなとの共通な感想でした。いっそのこと徹底的に勧善懲悪に徹して、そこにちょっと恋愛感情絡めてすぱっと気持ちよく仕上げた方が良かったんではないか、と思ってしまいました。  ううん、ゴブリンの中途半端さが一番問題かな。彼の苦悩を描くならもっともっとつっこんで描かなくちゃ。あれってかなりでかくて重いテーマになるから。その苦悩がこちらによく伝われば伝わるほど、彼をやっつけなければならないスパイダーマンの苦悩も生きてくると言うもの。そのあたりが生かされていないなあ、と思った。中途半端に触るくらいなら、無くしてしまった方が気持ちが良いのではないかな。

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2003年05月11日

【セッション9】

(DVD)2001/米/ブラッド・アンダースン
うわー、怖かったです。何というか、映像がとても上手いんじゃないのかな。なんと言うこともない画面なのに、どこか不安で神経に障る部分がある。ぴりぴりしているというか。なんかイヤ、と言う雰囲気がぴりぴりと。何がおかしいのか分からない。誰がおかしいのか分からない。一見普通に見える。でも何かがおかしい。どこかが狂っている。そう言う雰囲気の出し方、凄く上手いと思う。闇と光の使い方も上手いなあ、と。ラストの方の謎解きに入ると、その「なんだか分からないのだけど、何かが変」という雰囲気がなくなってしまうので、ちょっと拍子抜けな気分でしたが、でも、まあ良いか。主人公のおじさんがラストの方、壊れた電話に向かって泣きながら訴えるところは、切ないですね。彼は現世界ではもう生きていけないのだな、と言うことが切々と。おまけ映像に、ボツになったもう一つのエンディングとそれに繋がるシーンが入ってましたが、そっちの方じゃなくて良かったと思う。もう一つのエンディングだったら、実に詰まらんと言うか何というか。

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2002年08月09日

【セブン】

(DVD)1995/米/ デヴィッド・フィンチャー
7つの大罪の映画。あれは私的にはつまらなかったぞ。やはり、「狂っている人間」が出てくるわけだけど、その恐ろしさが余り伝わってこない。シャイニングのニコルソンの方が凄く怖い(^^;)。セブンは、残酷でショッキングな場面とセンセーショナルな結末だけの映画と思ったのを覚えています。それだけだな、と感じたんですね。詰めが甘いし。ラストの方なんか「偶然」に頼ってませんでしたっけ。「偶然」の力を借りなければああいうエンディングにはならない、と言ったような。肝心のラストで、あれだけ偏執狂的に何年もかけて用意した犯人がどうしてあんな安易に?と言う、「納得できないわ!」という状況に放り込まれたため私の中での「面白度」が一気に下がったんでしょうね。…私、見るところを間違えている?(^^;)

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2005年07月11日

【戦国自衛隊1549】

(劇場)2005/日/手塚昌明ネタバレバレバレです

 子供に引っ張られて、半分いやいや行く、数ヶ月ぶりの劇場…。うーわ、もう大笑い。笑えるだけまあ良かったのかもしれない、と居直ったり。というか、お子様映画でした。何とかレンジャーみたいな、お約束シーン満載映画、と思って見れば、まあそれなり。多分そうだろう、と思って行ったので、期待はずれもなく、まあ、それなり(笑)。ちゃきちゃき進んでくれるので、おとなしく画面を見ていることは出来ます。
 
 一番笑ったのは、ラストちかく。何でヘリ落ちないんですかっ電気系統全部故障するんじゃないんですか!?。ヘリは当然墜落だと思いますが。不思議~。プラズマに運ばれたんでしょうか。ヘリが戻ってきた後の、あの敬礼部隊は何ですかっなんであの2人だけ特別扱いで敬礼なんですかっ民間人のオブザーバーだったからですか?…つか、ホールが消えていくところを見せないとダメでしょうが。任務が成功したのかどうかも分からんじゃないですか。なのに、あの敬礼…。説得力皆無だと思いますが。
 しみじみ思ったんですが、ヘリ、落っこちればよかったのに。そして、誰も帰ってこなかった。でもホールは次々消えていった。ああ、やつらはやったんだな、やり遂げたんだな。そして、誰も帰ってこない空き地に向かって政府要人たちが皆最敬礼。これも臭い臭い臭すぎる終わり方ですが、この映画のより説得力ありません?臭く作るんなら臭さに徹して、観客側もその臭さに飲み込まれるように説得力もたせて欲しいですなあ。あんな大事なラストシーンで、何でヘリ落ちないの?と観客に思わせた時点でもうだめだめ。シナリオの敗北映画ですね。
 
 …もうぼろくそ(^^;)。B級はB級で良いのです。楽しませてもらえれれば。でもこの映画は全てにおいて中途半端すぎて、私は最下級×印をつけてしまうわけです。

 他にも突込みどころは満載ですが、まあ良いや。秀吉役のあの少年はなかなか良かったな。

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2003年12月09日

【戦場のピアニスト】

(DVD)2002/ポーランド・仏/ロマン・ポランスキー
フィアー・ドット・コムを観て気分が悪くて悪くて、お口直しに、と観てみたら…あーう、お口直しどころか、もう重くて重くて。もっと元気な時に観ないとドロドロになってしまいますわ、「戦場のピアニスト」。(話題作の割に、内容だとか批評だとか諸々、全然チェックしてなかったんですねー私。ほぼ真っ白な状態で観たんです)。昨日とは違う意味でノックアウト。疲れた…。良い映画だと思いますよ。でも今はしんどいです。特に前半がね。人間でいるのが情けなくなってきますね。人間ってとことん酷い事が出来る生き物なのだなあ、と。後半は観ていてずいぶん楽になりましたが。
 で、しみじみと。自分に恥ずかしい、と思う事はやっちゃいけない。世の中が大きく動いていく時はどうしても飲み込まれてしまいがちになるけれど(その流れに個人で逆らうというのは生半可な事じゃ出来ません)でも、自分が「恥ずかしい」と思う事はやっちゃいけないです。個々の人が皆そうしたら、世の中はもっと良い方向に向かわないだろうか。…「恥ずかしい」と思う事が人によって酷く大きく違う、と言う事が一番の問題なのかもしれないけれど。「今」の世の中(日本も世界も)もその大きな流れの入り口にあるんじゃないか、と最近思うんですけどね。難しい問題です。ともかく、私は自分が恥ずかしい、と思う事はやらないようにしたいです。はい。(2003/12)

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2002年08月05日

【千と千尋の神隠し】

(DVD)2001/日/宮崎駿
 面白かったなあ。私的にはもののけ姫よりずっと好きだなあ。(もののけ姫は余り面白いとは思わなかった)
 宮崎さんのアニメは、いつも背景に感動する。今回もそう。あの、油屋。あれ、私の夢にいつも出てくる場所。あんなに天井高くないし吹き抜けもないけど、ああいう、古い宿のような場所。私はいつも、自分の部屋やお風呂(温泉宿なのよ)を探して、建物の中で
迷っている。そんな夢。階段を上がって下りてふすまを開けて、障子を開けて廊下を歩いていきなり厨房に迷い込んだり、他人の居る部屋に迷い込んだり。迷路のような建物。あれって、明治村モデルなんだそうですね?(子供が言ってた) これは行かなければ!と心に決めた私。観ながら、なんとなく「ブレードランナー」思い出してたんですけど気のせい?
  ストーリーはねえ、私はもう大人だから(^^;)耳に痛い部分もあったり。金を差し出されても断るだろうけど(心の中では葛藤しながら(笑)。でもあぶく銭は怖い。天から降ってくる銭は一番怖い)、薬湯の札は喜んで貰ってしまいそうね。後々役に立ちそうだもん。がんばれ、子供。
 まあ、いろいろと考え込んだり、あとに何かが残る映画だったなあ。

SayaT at 2002/08/05 | Comments [0]

2004年03月12日

【13階段】

(DVD)2003/日/長澤雅彦
 えー、半ばまでは結構良かったんですが。人間の尊厳だとか、生きる意味、生命の意味、死刑執行制度や罪と罰の意味。これはなかなかのドラマかな、と思っていたら、いつの間にかサスペンス風味を帯びてきて、あれ、これはサスペンスドラマだったのかな、と思っていたら(それでも結構面白かったですよ、この辺りまでは)、ラストの収束に向かって、それはないでしょう!の連発、最後のタンポポでだめ押し。やめてくださいよ~そのシナリオと演出は(^^;)、でございました(^^;)。すべてを台無しにしてしまったような気がします。結局何が言いたかった映画なのか。三上君は結局なんなのか。罪の意識を背負っていたのかいなかったのか、一番肝心な点だと思うんですが、それがまるでちゃらんぽらんになってしまった気がしますねえ。一番のペケがゆりちゃんですよ。ゆりちゃんのあの最後の言葉はいかん。ああいう言葉を言える人が自らの命を絶とうとしますか? で、目が覚めるのもいかん。まさか醒めないよね、まさかね、と思ってたらそのまさかなんだし。あああ…前半がもったいない。役者陣もなかなか良かったと思うのになー
 と、書いて2ヶ月…だんだんあの主人公の青年(三上君か)に腹が立ってきました。なんか凄く得手勝手な男に見える。あんな事件があって一番辛いのは女性なんだと思うんだが。君は君の思いに縛られていただけじゃないか。本当に彼女の事を思っていたのか? と、八つ当たりに近い(笑)腹立ちが。と言う事で、私、この映画嫌いです。と言いきってしまおう。(2004/04)

SayaT at 2004/03/12 | Comments [0]

2003年05月07日

【13サーティーン みんなのしあわせ】

(DVD)2000/スペイン/アレックス・デ・ラ・イグレシア
 スペイン映画。「ゴヤ賞受賞」というのに惹かれて借りてみました。 
  いやもう、すごかったです。この後味の悪さ。サスペンス仕立てのコメディなんだか、コメディ仕立てのサスペンスなんだかよく分かりませんが、笑うに笑えない、でも笑ってしまう。笑ったあとで苦虫をかみつぶしたような気分になる。人間の意地汚い部分をこれでもか、これでもか、と見せてくれる…コメディの中で(^^;)。お見事でした(褒めてるのよ)。もう一度見たいとは毛頭思わないけど、でも、忘れられないだろうな、この映画。映像がとっても良かった。もう気持ちが悪いのなんの。(^^;)。

SayaT at 2003/05/07 | Comments [0]