2005年01月13日

【オールド・ボーイ 】

(劇場)2003/韓/パク・チャヌク 
 肉体的に痛い映画はあまり好きでないので(二重スパイで懲りたし)見に行くつもりはなかったのに…新聞の映画評にほだされてつい(^^;)劇場まで足を運んでしまいました。結論。痛いと言えば痛いのだけど、テーマ的には好きなタイプだったのでまぁ良し、と。ちゃんと見られました。
 ただ、描き方は、あまり好きなそれではなかったです。原作がマンガなんですねえ(未読ですが)。結構上手く映画化しているのではないか、と思うのですが、私の好みには合わなかった、と言うことですね。

 内容。やはり「なぜ15年間も監禁されのか?が問題なのではなく、なぜ、今、解放されたのか?が問題なのだ」の一言に尽きるかもしれません。うーむ、と唸ってしまいました。そしてあのあんちゃん(社長の方ね)の執念にも。「喋りすぎた男」というのも怖いですが、しかし、噂を広めた無責任な級友達はお咎め無しですか(^^;)。そのあたりからも、私怨のドロドロ感が物凄く…もうそれに尽きる映画だったかもしれません。よく言われる衝撃的なラスト等は、なんとなく先が途中で見えてしまったのと、あと、背徳的な部分にしても…この手の設定は結構小説や何やで良く見るので(^^;)、私的にはそんなに衝撃でもなかったり。いや、それを良し、としているわけではけっしてありませんが。が、暴力的に関係を強要される、所謂虐待などのことを考えた時に、そこに愛があるだけまだ救いがあるのではないだろうか、などとそれこそ背徳的なことまで考えてしまったりして。
 ともあれ、とても印象には残る映画でしたが、私は好きではないかな。テーマとしてはそう嫌いな分野ではないのですが、最初にも書いたように「描き方」があまり好きでないのでした。

余談。生物学的に見ても許されるものではないのだけど(種の衰退に直結する行為ですからねえ)、人類という奴はこの関係に何か夢見るものがあるのでしょうか。映画ではあまり知らないけど、小説等ではよくありますね。あと、血の繋がりはないけれど…というパターン。光源氏とかあしながおじさんとか(^^;)あれらも一種の近親相姦ではないか、と。しかし「自分の将来の嫁を育てる」、と言う感覚が実感として今ひとつ分からない、私である。女性だからかな? そういや「自分のダンナを育てる」女性の話って見たことないような気もする。母性本能の問題も絡んでくるのかなあ。(言わずもがなの註。「育てる」というのは文字のごとく「育児」のことね) 話がどんどんやばい方へずれていきそうなので、ここいらでお終いとしましょう(^^;)

SayaT at 2005年01月13日 22:25
コメント
スパムが多いのでコメントは停止しています。