2004年05月19日

【カッコーの巣の上で】

(DVD)1975/米/ミロス・フォアマン
ウン十年ぶりに「カッコーの巣の上で」も見る。地味な感じだが、やはり良い映画だな。と言うか、後に尾を引く映画だなあ。いろいろな差別意識が映画の組み込まれ、それに抗うもの、それに巻かれるもの、気が付かずそれに荷担するもの、いろんな立場の人間達がさりげなく描かれている。さらりと観ればさらりとおわるんだけど、考え出すと止まらない奥の深さがあると思う。チーフが切ないねえ。
 高校生の長男が、ロボトミー手術の事を知らなかったのと、「シャイニング」のお父ちゃんが出てるんだよん、と言う事で、息子のために借りてきたようなもの。見終わったあとでなにやら考え込んでいたようなので、まあ、良し、と。いっぱいいっぱいいろんなことを考えるべし。君はそう言う時期だ。

SayaT at 2004/05/19 | Comments [0]

【夢の旅路】

(DVD)1997/米/マイケル・ディ・ジャコモ
いや、へんてこな作品でした。冒頭はとても好きなのだけどね。現代に話が移る辺りから、あれ?と。天使が出てくるあたりからもうすっかりさっぱり。あの手のは結構好みなのが多いのだけど、これはどう判断したらいいのかよく分からない。彼は結局求めて求めて、それをやっと手に入れたと思ったら回れ右してスタート地点に戻ってしまい、手に入れたものもなにもかもみんな捨てて飛んでしまったのだな。彼は救われたのだろうか。納得したのだろうか。しなかったんじゃないのかな。彼が納得して救われたのだとしたら、あの女性は哀れじゃないか。彼が救われる過程の道具になっただけなのじゃないか。…救われないなぁ(^^;)

SayaT at 2004/05/19 | Comments [0]