2005年01月14日

【春夏秋冬 そして春】

(劇場)2003/独韓/キム・ギドク 
 話には聞いていたけれど本当に、静謐で美しい風景。風景も美しいのだけど、それの映し方も素晴らしいの一言。だからこそ、そこに住まう人間の業や欲やそう言ったものがよく伝わってくるのかもしれません。
 さて、内容。人生は回る回る、人間の営みはひたすら繰り返される。自然と仏様はただ黙って、良いも悪いも関係なく、全てをご覧になっている。…であるか、と(^^;)。春夏秋冬で終わらず「そして春」と繰り返されるのを見れば、悟りの境地に至っていたかのような老僧さえも実は業まみれで春夏秋の3つの季節を過ごしてきたのだろう、と、思えるじゃないですか。ただひたすら回り続けるこの世の中で、ちっぽけな人間はそれぞれ悩み苦しみ、生きてゆくのです、…とは言っても、この映画ではそう言う部分は余り感じ取れませんが。ひたすら淡々と、人生の四季が描かれているだけです。

 こう言うところで暮らしてみたいですね。衣食住は自力調達。業まみれの私は、どれだけ保つだろう。まず数日で「食」の部分で音をあげそうです。

 
余談。弩級阿呆な感想です。
1:なんで秋の青年だけ、あんなにめちゃくちゃハンサムなんでしょう!?
2:冬のお坊さん。山に登ってる間、あの子供はどうしたんでしょう?庵に置いておいたら、即死んじゃうと思うけどなー。
3:門と庵の直線上にトラップのような穴を掘ってはいけません。
4:老僧、実は超能力者!!

おしまい。(もうやめんか!と殴られそう(^^;))

SayaT at 2005年01月14日 18:28
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