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2005年04月26日

【21グラム】

(DVD)2004/米/アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
 なかなか良かったです。 ショーン・ペンはやっぱりうまいねえ。ミスティック・リバーでも「なかなか…」と思ったんだけど(あの映画は嫌い。でも役者陣はとても良かったと思う。テーマのもって行き方が嫌いなの)こちらも凄かった。
 
 あちこちの映画感想サイトを覗いてみると、あの時間軸ぐちゃぐちゃの構成は賛否両論のようですが、私は支持派かな。ぽんぽん飛ばされることによって、いろんなたくさんのテーマが無理なくこちらの中に入ってくる。罪と罰、信仰、人が生きる意味、人の死の持つ意味、医療の問題。まあ、本当に重いテーマをこれでもかこれでもか、と詰め込んで見せてくれる映画なのですが、これを、正統に1本の時間軸に沿って映写されていたら、これらの重いテーマがあれこれ一気に押し寄せてきて、こちらとしては押しつぶされてしまっていたんじゃないかと思います。ぽんと時間を飛ばされる毎にこちらの気分もリセットされる。巧いなーと思いました。下手をするとぶつ切りのわけわからん映画になってしまう恐れが大いにあったと思うんですが、この映画ではそうはならなかった。うーん、巧いなあ。結果を出さないのも良かった。何がよくて何が正しくて、どうなるべきなのか、どう考えるべきなのか、それらは示されない。だから見ているほうはそれぞれ考え込む。こういう映画にありがちな『押し付けがまさ』は私は感じませんでした。怒涛のスピード展開、という映画でもないのでじっくり考えながら見ることができる。なかなか良い映画でした。機会があればもう一回見てみたいな。 

 内容に関しては、「辛いね。でもそれでも世界は回っていくんだね」です。一番身近なものとしては、交通事故死、でしょう。宮部みゆきの「とり残されて」でも思ったのですが(あれはテーマは全く別物ですが)、事故、というのは、被害者はもちろん、加害者、そして彼らを取巻く人々にとってなんと辛いものだろう、と。

 
いや、あまりの時間軸のごちゃごちゃに最初は大変苦労しました。…私、人の顔が覚えられないんですよ。日本人でさえも覚えられないのに、外人さんにいたると、ほんとみんな同じ顔に見えるんですよ(^^;)。そんなわけで、誰が誰なのやらさっぱりで最初は非常に困りました。それでも見続けたのは、「これはなかなか好みな映画かもしれない」という匂いが画面から漂ってきていたからです。当たりでした。つまり、3家族しか登場しないんだよ、ということが分かってからは(分かるまでに半分近く行ってましたが(^^;))とても面白く鑑賞いたしました。←だからもう一回見たいんですよ(^^;)。返すまでにもう一回、と思っていたのに、見る時間がなかったわ。残念。

SayaT at 2005年04月26日 11:40
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