2004年12月25日

【バベットの晩餐会】

(DVD)1987/デンマーク/ガブリエル・アクセル
 ああ、良いもの観たなあ、としみじみ思える映画。人は皆、許されて生きているのだなあ、としみじみ思える映画。嫌味なく押し付けもなく斜に構えるでもなくドラマで盛り上げるでもなく、ひたすら淡々とその場の情景を描写していっているだけなのに、深々と染みいってくる、素敵な映画でした。
 余談。あんなかわいくぴーぴー鳴いているウズラの羽をむしりパイの中に突っ込んで焼く…。まあ、私らが日常的に食べてる肉も魚も同じ様なもんだけど。でも、原形をそのまま残してる(;_;)。切り落とした頭をわざわざ飾り付ける(そしてそのパリパリに焼けた頭をかじって中味を吸う。…脳みそすってるの?(^^;))。その料理のタイトルが「ウズラのパイ詰め石棺」…ああああああ、あの辺りの感覚はちょっとダメ(^^;)。いや、白魚の躍り食いも同じだろう、と言われたら何も言い返せませんが(私は嫌いだけどさ。躍り食い。食べた事ない)。狩猟民族と農耕民族の差か~とか思ってしまったり。…で、その情景を観て顔が引きつっているおばあちゃんに凄く同情もしました(笑)。分かるよ、その気持ち。でも美味しかったのね。良かったね。もう、おじいちゃんおばあちゃんたちがとても素敵。(2003/12)

SayaT at 2004年12月25日 09:56
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