2004年03月25日

【夏解】

(劇場)2003/日/磯村一路
 もう、タイトルに惹かれて惹かれて見に行きましたが(夏至、半夏生、初夏、晩夏、冬虫夏草……夏の付く言葉が大好き)、今ひとつかなあ、と。なんかムードだけに流れているような感触が残りましたねえ。ひとつだけ。お寺のお坊さんがいう「失明した時点でその辛い行が終わるのです」という言葉。確かに終わるんだろう。いつ見えなくなるか、と言う「恐怖」の行は。でも、そこから新しい、で、もっと辛い行が始まるんじゃないか。見えない自分をどう受け入れていくのか、どう生きていくのか。目(視力)というのは、本当に生活に密着していますから。その辺りが全く描かれていないので、なんだかムードだけに流れたものに思えてしまったのかもしれない。解夏の意味が分かったので、それは嬉しい。(2004/03)

SayaT at 2004年03月25日 00:28
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