2003年05月11日

【セッション9】

(DVD)2001/米/ブラッド・アンダースン
うわー、怖かったです。何というか、映像がとても上手いんじゃないのかな。なんと言うこともない画面なのに、どこか不安で神経に障る部分がある。ぴりぴりしているというか。なんかイヤ、と言う雰囲気がぴりぴりと。何がおかしいのか分からない。誰がおかしいのか分からない。一見普通に見える。でも何かがおかしい。どこかが狂っている。そう言う雰囲気の出し方、凄く上手いと思う。闇と光の使い方も上手いなあ、と。ラストの方の謎解きに入ると、その「なんだか分からないのだけど、何かが変」という雰囲気がなくなってしまうので、ちょっと拍子抜けな気分でしたが、でも、まあ良いか。主人公のおじさんがラストの方、壊れた電話に向かって泣きながら訴えるところは、切ないですね。彼は現世界ではもう生きていけないのだな、と言うことが切々と。おまけ映像に、ボツになったもう一つのエンディングとそれに繋がるシーンが入ってましたが、そっちの方じゃなくて良かったと思う。もう一つのエンディングだったら、実に詰まらんと言うか何というか。

SayaT at 2003年05月11日 08:40
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