2005年02月17日

【モーターサイクル・ダイアリーズ】

(劇場)2003/英・米/ウォルター・サレス
 チェ・ゲバラの青春冒険旅行物語。後半部分は、その後のゲバラの運命を暗示するようなカットも所々入りますが、基本的には無鉄砲な若者2人の南米横断珍道中。若さゆえの無鉄砲さ、無防備さ、はちゃめちゃさがとても楽しい(君ら2人、よく生還したなあ)。
 これは、チェ・ゲバラに思い入れがあるかないか、彼への知識の有無でずいぶん感想が変わってくる映画だろうなあ、と思います。ちなみに私自身に関して言えば、ゲバラに対しては大まかなアウトライン知識しか持っておりませんし(ゲバラが医学生だったってのさえ知らなかったよ)、思い入れは全くなし。思い入れがあればもっと楽しめたのかもしれないし、思い入れがありすぎると描き足りなさへの不満が爆裂したかもしれません。

 現実のゲバラではなく映画のゲバラへの感想。エルネストはその思いを医療にはぶつけず革命に走ったのね。彼が求めたものは南米にもたらされたのでしょうか。あまり変わってないような気もしますが(あのあたりの政治や情勢には疎い私はよく分からない)。でも、革命ではゲバラが夢見たものは手に入らないね、多分。人間が人間である限り無理なような気がしますな。といっているだけでは何も始まらないので、何か行動を起こさなければならない。そういう意味であの2人は素晴らしい(行動の是非は今はとわない)。行動を起こせる人を私は尊敬します。

  
余談。チェ・ゲバラって「おい、ゲバラ」だったんだー。うちの本棚のどこかに、ゲバラの本があったはずなんだが、読んでみようかな、どうしようかな。読むなら他にキューバや南米の知識も必要になってきてしまうよ(というか、それらが分かっていないと面白くないと思う)。うーん…

SayaT at 2005年02月17日 12:09
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