2005年01月07日

【ピクニック at ハンギングロック】

(TV)1975/豪/ピーター・ウィアー
 いつ見たのか思い出せないくらい昔に、TVで見た映画。セピアっぽい色合いの画面の中でひらひら翻る白いドレスに黒い靴下の少女たち。きれいで幻想的で、昔の貴族趣味的な世界観と相まってとても耽美的な映像。なのに「ハンギングロック」という不気味なタイトル(テレビ放映時のタイトルは、首つり岩へのピクニックかなんだか、そう言うタイトルだったような気がするのだけど)に、訳の分からないストーリー。そのあたりのアンバランスさがたまらなく好き。もう一度見たくてレンタルビデオ屋に行くたびに探してみるのですが、置いてないですねえ。細部は忘れてしまっているのですが、あの夢の中のような風景や少女たちの映像は頭の中に焼き付いています。

 追記:うわっDVDで出ていました。もうびっくり。今まで私の目が見えてなかったのか、あるいは最近入荷されたのか。ともあれ、いそいそと借りてきました。tsutaya、ありがとう~。で、多分数十年ぶりくらいで見直したわけですが、やはり訳の分からない映画ですね(^^;)。まあ元々が「迷宮入りの謎」とされた実際の事件を元に作られた映画なのですが、映画の中でのそれなりの決着さえも付けようとはしていない。しかし、映像美は凄いです。…あの乙女チックさには拒否反応を起こす人もいるかもしれないけれど、私は大好き。ローティーンだった頃憧れていた世界がそっくりそのままそこにあるって感じですね。でも世の中の不条理(貧富の差ですね)なども端々から感じられたり…。ともあれ、多感な少女期を夢の中のようにひたすら美しく描いた作品(ミランダが本当にボティチェリの天使の再来、と言った感じで美しい。目の保養……)。…岩山が凄いです。いっぺん行ってみたいです。でもあんな岩の隙間をうろうろしていたら、本当に迷って遭難しそう。間近で観たら圧倒されるだろうなあ。(2003/07/11追記)

 amazonで検索していて、ディレクターズカット版のDVDが発売されることを知りました。やー、欲しいかもしれない…どうしようかなあ。迷う迷う。

SayaT at 2005年01月07日 09:58
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