2004年12月25日

【ハウルの動く城】

(劇場)2004/日/宮崎駿
 朝のラジオの女子アナさんが「木村ハウルかっこいい~~~!」と言ってたし、予告で見たハウルも妙に美青年だったし、で、なんとなく期待していったのですが、私のツボではございませんでした。まあ、面白くはあったけど、私個人としては千と千尋の神隠しの方が好きだなあ。
 絵はきれいと言えばきれいなのだが、少し前に観たスチームボーイの印象が強すぎて、「ふうむ」と言った辺りで収まり、お話はどうも中途半端でのめり込めず、ハウルはドンファンなんだか繊細なんだか(多分その両方なんでしょうね)、上手く描けば面白いキャラクターになったかと思うのですが、今ひとつ表現し切れていない印象。
 思うに、「戦争シーン」は要らなかったのではないか、と。原作には戦争のせの字も出てこない、と聞いていますし。私の友人は「あの戦争があったからこそ締まるんだよ!」と褒めてましたが、私は「あの戦争があったからこそ中途半端になってしまったんだよ」と感じたわけです。何が描きたかったのか、はっきりしない。いろんなものを詰め込んで詰め込んで全部が中途半端で終わってしまったような印象が否めない。どこを観たらいいのか、よく分からない。
 でも、細部は面白かったですねえ。なかなか笑わせてくれるし、所々とても良いイメージのシーンもあるし、なんと言っても荒地の魔女の美輪明宏と犬のヒンが最高でした!(^◇^;)。木村ハウルについては別に何とも思わず。大体が芸能界音痴の私、キムタクの声聴いても顔出てきませんし(^^;)。特に引っかかりもしなかったんだから、なかなか上手かったんじゃないんでしょうか。

 ほのぼのファンタジーで観たかったなあ。原作読んでみようかなあ、とちょっと思案中。

SayaT at 2004年12月25日 18:38
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