2004年12月25日

【泥の河】

(劇場)1981/日/小栗康平
 とても好きな映画です。昭和30年代を彷彿とさせ(この映画の時代はもう少し古いと思いますが)郷愁を誘う映画。祖母が北港の近くに住んでいて、幼い頃母に連れられてよく遊びにいったのですが、幼心に覚えているそのあたりの雰囲気そのままなんですね、この映画。モノクローム画面というのもツボでした。
 子供たちが良かった。ぶかぶかのズボンとぶかぶかのランニングシャツを着て、裸足に運動靴(あるいは草履)で戦後の傷跡のまだ残る大阪の下町を元気よく生きている子供たち。少し人生というものが分かり描けてきている、銀子が切なかったです。米びつの中のお米に手を入れて「お米って暖かいね」という銀子が切ない。
 しかし、この映画を私はどうして、そして誰と見に行ったんだろう。この手の映画につき合ってくれそうな友人はいなかったはず(カビが生えそう!と言って、嫌がられそうだ(^^;))。ダンナともまだ知り合っていなかったはず。…一人で見に行ったんだろうか(^^;)。記憶にありません。 (2003/07/11記)

SayaT at 2004年12月25日 09:49
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