2003年05月11日

【この森で、天使はバスを降りた】

(DVD)1996/米/リー・デビッド・ズロートフ
 良い映画でした。映像も音楽も。ああ、良いもの見たなあ、と、しみじみと思える映画でした。悲しい話なんですけどね、見終わったあとに苦いものが残らないのが不思議。ラスト、彼女がいない、という喪失感を画面から感じるのに、でも、それが苦いものにならない。彼女はここにいないけれど、でも、彼女の痕跡が残っている。彼女がここで生きていた、その何かがこの場所と人々の中に確かに残っている。それは消えずにこの先ずっと残って行くに違いない。そう思わせてくれる何かが、この話を非常に救いのある優しいものにしているのかもしれない。シナリオも役者さんたちも、映像もとても良かったと思います。…いや、タイトルがあまりにあまりなので、今ひとつ手が出なかったのだけど、でも、借りて良かったなあ。見て良かったなあ。原題は「The Spitfire Grill」。 原題の方が好きなあ。

SayaT at 2003年05月11日 00:29
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